以下は、「女ひとり旅日記 リンドスのアクロポリス 第2弾」です。第1弾はこちらです。
鮮やかな青、白く輝く古代建築
アクロポリスへ入り、見学をいくらもしないうちに、あまりの暑さに「いったん休め」と脳が言ってきた。すぐさま、休憩をとる。
潮風にあたろうと崖っぷちへと向かう。
太陽☀200%全開!!
おかげで、すばらしい海の青さに恵まれた!!
海岸から沖にかけて、うすい水色から緑がかった青へと広がっている。崖のすぐ下を乗り出して見てみると、涼しげなクリスタル・スィー・ウォーターが岩を洗っている。
そして・・・後ろを振り返れば、白いギリシャの石柱がそびえ立つ。その、正々堂々とした、まっすぐな姿に一種の畏怖と潔さを感じる。
何本もの柱を等間隔に規則正しく建て、その上にまっすぐな梁(はり)を渡している。ダイナミックな直線の美を追求したギリシャ建築。
石柱が立ち並ぶ様子は、さぞ美しかったことだろう。
「ギリシャ人はローマ人が建てたように、アーチ状に建築する技術も持っていたが、あえてそうはしなかった。好まなかったからである・・・」と、以前読んだ本の言葉を思い出した。
実際、本物をこの目で見て、納得させられた次第である。
天上への入り口
柱が列をなし建ち並ぶ、古代ギリシャ建築を初めて肉眼で見たのが、ここリンドスだった。リンドスは本当に美しかった。
アクロポリスの一番低い位置から見上げると、石柱の向こうには青空しか見えない。まさに神の住む場所、天上への入り口のように、わたしには見えた。
いよいよ、柱の向こう側、青空への階段を登る。
どんな景色が広がっているんだろう?
登りながら、ドキドキ、わくわく!(笑)
間近にせまる列柱。一緒に写真を撮ろうね!と心の中で語りかける。
ストア
天上への入り口のように見えた、階段から見えた列柱は、実はストアに属するものであった。展示ボードがあったので、早速、詳細を見てみよう。
「上はストアの復元図で、下の図は現在のストアの状態」を表している。(冒頭の写真はちょうど図の左翼の部分にあたる。空と海をバックに建つ柱群は、誰もが「写真に収めたい!」と思うような魅力にあふれていた)
「発掘当時のストア(1912)」の写真
「ストアの東棟の修復工事(1996)(新しい柱頭の制作作業)」の写真
ストア
Π(パイ)の字型のドーリア式ストアは、プロピュライア(聖域の前門)の大階段の両側に対称的に配置された、屋根付きの両翼で構成されています。 長さは約89メートル・・・、・・・紀元前3世紀末に建てられました。
紀元前1世紀の終わりに、14のヴォルト(アーチ状の天井を持つ倉庫?)の建設により、ストアの前(テラス)が拡張されました。 以前の階段を入れ替えて、ストアに通じる階段がテラスの真ん中に設けられました。・・・
テラスの下には5つの貯水槽がある2つの複合施設があり、ストアとプロピュライア(聖域の前門)の屋根から雨水が集められました。それらの全体的な容量は300立方メートルと推定されています。 ・・・
展示ボードより一部引用し和訳
プロピュライア(聖域の前門)の大階段から、ストアの列柱とはるか彼方の水平線を眺める。
リンドス観光の詳細はこちらです。