ひとり旅日記 ギリシャ

女ひとり旅日記 ナフプリオン 潮風に癒されて ギリシャ旅155

癒し

エピダウロスからナフプリオンへ戻るバスの中、わたしは、ナフプリオンの美しい海と潮風と…そして、このギリシャ旅では欠かせなくなった飲み物:フラッペが、恋しくて恋しくて、たまらなくなり、頭がいっぱいになってしまった。

そして、ナフプリオンに着くやいなや、まずは、命のエネルギーを補充するため、わたしはカフェ(コーヒーアイランド)へダッシュし、フラッペを注文したのだった。

外の席に座り、涼風の中、フラッペをひとくち…

ああ、生き返る…

そして…

今日もよく動いたなぁ…

充実した、心地良い疲れ…いろいろあったけれど、人の優しさが身に沁みた1日でもあった。

わたしは、こうしてしばらくの間、ボーっとして、頭を空っぽにする時間を過ごしたのだった。

小石のビーチ 2

いったんホテルに戻り、少し休んだ後、わたしはビーチサンダルを片手に、カストロ(パラミディの城跡)の脇を通って、前日にも訪れた小石のビーチへ行ってみることにした。たしか、19時頃だったと思う。

泳いでいる人は数人。小石のビーチで寝そべっている人たちも数人。あと、海を見に来た女の子たちが岩に座っている程度。暮れなずんでいくビーチにぴったりな、心地の良いBGMも流れていて、本当にゆったりできる場所だった。

ナフプリオン

 

クリスタル・ブルーの海水と小石たち。

ナフプリオン

 

わたしは、岩のそばにスニーカーとビーチサンダルを置くと、足だけ海につけてみた。小石が、ちょうど、足つぼのような感じになる。気持ちいい。

小石を拾ってみたり、写真を撮ってみたり、いろいろ楽しんだあとは、足がつる前に海からあがった(笑)。そして、ビーチから少し離れた場所に腰掛けた。

この静かな美しさを、全身で見て聞いて感じていると、ビーチの上の方(多分、海辺の散歩道かどこか)から「うわぁー、きれいねぇー」と心から感嘆する女性の声が聞こえてきた。それは、アメリカ英語の、ハッとするような美しい響きであった。

・・・    ・・・    ・・・    ・・・

何もしない。

目の前の海、空気、風、音…をただ感じるだけ。

何もしない。

何もしない…。

そして、とうとう日が傾き、美しいたそがれ時がやってきた。

そろそろ街に戻ろうかな、と思いつつ、これが最後の夕暮れ(明日には、この美しいナフプリオンを去らねばならない)、そう思うと、胸が締め付けられるようだった。

つづく

冒頭写真:夕焼け色に染まる海の風景、ナフプリオン

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