ひとり旅日記 ギリシャ

女ひとり旅日記 オリンピアへ 長距離バス旅 4 ギリシャ旅111

トラブル発生!

さて、一夜明け、昨夕、パトラ入りしたばかりであったが、朝一のバスでオリンピアを目指すため、早朝、暗いうちから起き出した。しかしながら、チェックアウトの際、いざ、ホテルの支払いを済ませようとするも、なんと、クレジットカードの読み取りエラーが続き、ついにフロントより、カードが使えません、と、カードを突っ返されてしまった!

ひぇー、マズい!!

わたしは、青くなった。とりあえず、シングルの1泊料金が安かったので、手持ちのお金で間に合ったが、今後のことを考えると、背筋が凍る思いがした。

ギリシャ旅、あと…2週間ある…

うわぁー!!(泣)

震える思いでホテルを後にしたが、実は、カードの不具合には思い当たることがあった。わたしは横着して、きちんとカードケースを使っていなかったのだった。持ち歩くうちに、カード同士が接触してしまったのだろう…。

とりあえず、クレジットカードがダメでも、デビットカードを持っていたので、現金払いは可能だったが、しかし、今後はデビットカード1枚が命綱、と思うと心細かった。何かの手違いでATMの機械に吸い込まれてしまったら、お終いである!

しかしながら、実際は、そんなことをあまり考えるヒマもなく、まだ少し暗い中を、昨日のバスターミナル目指し、早足で歩いた。5、6分で到着すると、ピルゴスまでのバスチケットを購入(オリンピアへは、ピルゴスを経由します)。そして、無事、6:45発、ピルゴス行きバスに乗車した。

ピルゴス

パトラから約2時間かけて、ピルゴスに到着。バスステーションは、ピルゴスの町中にある。休憩スペースでちょっとした軽食をとることができる、大きめのバスステーションである。

オリンピアまでのチケットを購入した後、わたしは出発までのヒマな1時間、どう過ごそうかとステーション内を歩き回った。すると、出口を出てすぐに、ATMがある。わたしは、これはラッキー!とばかりに、さっそく、デビットカードでお金を引き出しておいた。

それから、ステーションの周辺を歩き回ってもみたが、特にこれと言うものはなかった。

オリンピア到着!!

ピルゴスを10:00出発。オリンピアへは11:00前の到着(予定)。晴れ渡る青空の下、バスは山々の間をぬうように走る。途中、山村をいくつか通り過ぎたが、その中に、バラの花々が美しい村があり、とても印象的だった。よく手入れをされており、車窓ごしにも、その香りが漂ってくるような気がした。

そして、バスがオリンピアの町中を走り出した時、運転手さんに、どこで降りるの?、と聞かれた。

クロニオ・ホテル!

と、答えるも、運転手さんの反応はイマイチ。そこで…

鉄道駅前!

と、伝えると、OK!と、バスから降ろしてもらえた。

クロニオ・ホテル

幸運にも、ホテルはすぐに見つかった。

さあ、この重い荷物を降ろして、すぐに遺跡へ!

わたしは、はやる気持ちを抑えることができなかった。もちろん、まだ午前中なのでチェック・インには早すぎる。よって、先に荷物だけ預かってもらい、遺跡へ飛んでいくつもりだった。

ホテルの時計を見ると、やはり11時を少し過ぎたところ。対応して下さったフロントのおばあちゃまに、荷物預かりを申し出ようとしたところ、それよりも早く、彼女は大声で、誰かスタッフさんの名前を叫ぶと、ちょうど掃除が終わったばかりの、ピッカピカの部屋へ案内してくれたのだった。

わたしは、掃除をせかしてしまったようで、申し訳ないと思ったが、タイミングは完璧だったようで、スタッフさんの満面の笑顔が心に沁みた。

このクロニオ・ホテルは、ブッキング・ドット・コムでも評価が高く、しかもリーズナブルなホテルであった。

部屋の全てが清潔で、雰囲気が良い。家庭的である。高級ホテルではないが、しっかりとバスタブが付いており(ガッツポーズ!)、ベランダに洗濯物を干せることも、大事なポイントであった。(後で気づいたが、ガイドブックに「全室バスタブ付き」と載っていた!)

つづく

冒頭写真:オリンピアの目抜き通り(プラクシテルス・コンディリ通り)

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