ひとり旅日記 ギリシャ

女ひとり旅日記 テサロニキ 考古学博物館見学 5 ギリシャ旅81

◆館内の展示ボードと写真を中心に、膨大な展示の中から、個人的に惹かれたものを紹介します。一部、ガラスの反射で写真が見にくくなっています。ご容赦くださいませ。

古代の家庭

古代において、オイコス(家)という言葉には、単なる建物としての「家」という意味と、その家に住んでいるか否かにかかわらず、家に属しているもの全てを含む「家」という意味、の両方がありました。

家族には夫婦、その子供、そして通常、夫の両親と奴隷が含まれていました。

家具は木製のものが使われ、裕福な家は壁画やモザイクで飾られていました。 家庭用の備品は、日常使いのシンプルな道具や器から、フォーマルな食事のための、より豪華なものまでありました。

展示ボードより一部引用/和訳

 

※ここでギリシャ・ヨーグルトの「オイコス」の意味がわかり、ちょっと感動(笑)。

古代オリュントス

古代都市オリュントスは紀元前7世紀ごろに設立され、紀元前432年には、32都市の「カルキディア同盟」の首都になりました。

テサロニキ考古学博物館 展示ボードの写真

都市の人口は急激に増加し、ヒッポダモスのシステムに従って新たに町が作られました。同じサイズの区画を形づくる街路が、平行および垂直に走り、各区画には10棟もの住宅が建てられていました。

典型的な古代オリュントスの家には上層階があり、部屋はpastas(柱廊)のある中庭の周りに配置されていました。台所、風呂場、アンドロン(フォーマルなダイニングルーム)、寝室の他に、時には、貯蔵室や作業場、お店までありました。

展示ボードより一部引用/和訳

 

古代オリュントスの住宅の遺跡とその復元模型の写真(赤枠で囲った部分を復元)

テサロニキ考古学博物館

 

以下、拡大写真です。

①中庭

テサロニキ考古学博物館

 

②台所

テサロニキ考古学博物館

 

③お店

テサロニキ考古学博物館

 

④アンドロン

テサロニキ考古学博物館

 

上の①~④以外にも詳細を知りたいところ。手前の柱のようなものが立っている場所がpastas(柱廊)のある中庭なんだろうか…?

テサロニキ考古学博物館

 

遺跡の拡大部分。同じ大きさの区画が規則正しく連なっている。

テサロニキ考古学博物館

 

台所用品の数々。

テサロニキ考古学博物館

 

機織りの道具。

テサロニキ考古学博物館

 

ありえない?!

上の絵の拡大。機織りしている女性のおしゃべりの様子を眺めていたら、恐ろしいことに気づいた。右の女性の足の向きが…!!

テサロニキ考古学博物館

 

古代の美

ジュエリー

テサロニキ考古学博物館 展示ボードの絵

宝石は、身に着けている男性と女性の富と社会階級を示しました。しかし、それだけでなく、宗教的なシンボルや魅力としての機能も果たしていました。また、出産や結婚式などの特別な機会に、贈り物として贈られることもよくありました。

男性はシンプルな指輪をはめ、服を留めるための装飾されたピンを着けていました。

展示ボードより一部引用/和訳

 

古代の美女たち

温浴、香油、肌に潤いを与えるオイルとハチミツ、頬紅、アイシャドウ、口紅は、女性が体と顔のケアに使用する手段の、ほんの一部でした。
女性としての、美の理想は白い肌でした。このため、上流階級の女性たちは太陽を避けました。

テサロニキ考古学博物館 展示ボードの写真

展示ボードより一部引用/和訳

 

古代ギリシャでは、白い肌が女性の美の理想だったのですね…ちょっと意外でした(笑)

つづく

冒頭写真:機織りの道具(おもりの石にそれぞれ模様が付けられていて興味深い)

 

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