◆メテオラの地図(日本語は加筆しています)
移動販売車のお兄さん 2
ドイツ人夫妻との話が一段落した頃…
あっ!
わたしは、ちょうど目の前に、カランバカの町へ下る、トレッキングコースのことを尋ねるのにピッタリの人物がいることに気づいた。
さっそく移動販売車に赴き、「わからないことがあれば、何でも聞きな」と言うお兄さんに声をかけてみると、反対にこう聞かれた。
トレッキングコースを歩きたいの? それとも、カランバカの町へ行ければいいの?
わたしは…
カランバカの町へ行きたい(帰りたい)!
と言った。
すると、彼は、この広場から17時(※)にカランバカ行きのバスが出る、という驚きの情報を、教えてくれたのだった!!
えええええぇぇぇーーー!(ガイドブックには、何も書いてなかったよー!)
思いがけない展開に、わたしは、思わず小躍りしたくなるほど歓喜した!
ラッキーとは、まさに、このことだ。
カランバカの町からは、メガロ・メテオロン修道院がバスの終点だったが、なんと、帰りには、このアギオス・ステファノス修道院前のターミナルからバスが出るのだった。こんなこと、いったい誰が思うだろう!
アギオス・ステファノス修道院に感じたこと
感想から先に述べてしまうと、最後に見学した、このアギオス・ステファノス修道院に一番癒しのパワーを感じた。ルサヌ修道院と同様、女性的なものを感じたからかもしれないし、もしかしたら、メテオラの道を歩き切った後の、ホッとした気持ちと満足感、そして解放感が、わたしにそう感じさせたのかもしれない。
今までの修道院は入る前に、長い長い崖の階段を上らなくてはならなかったが、この修道院にはそういった階段がないため、印象の薄さを感じる人も少なくないようだが、わたしには、かえって、長い道のりを経てたどり着いた、この崖の階段がない修道院が、神様からの”慈悲”のように思えたのだった。
しかしながら、もちろん、こういったことは、たまたまアギア・トリアダ修道院の定休日に重なったから、という偶然のせい、とも言えるかもしれない。
とにかく、神様からのステキな演出(?)により、すばらしい時を過ごせたのだった。
アギオス・ステファノス修道院の様子
中庭の様子。中央には井戸らしきものが見える。古くは見えないロープにはバケツが結わえられており、今も現役で使われているようだ。植物の水やり用なのかもしれない。
いろいろな花が植えられていたが、ここでアジサイを見かけるとは思わなかった。
アギオス・ステファノス修道院からの絶景。カランバカの町。
雲の影が大地に映っている。
絶景に見入る見学者たち。
冒頭写真:アギオス・ステファノス修道院の中庭
「アギオス・ステファノス修道院前ターミナル発、カランバカ行き」バスの発車時刻は、現地などで最新情報を確認してください。(ブログ記事内で述べたバスの時間は、旅行当時の古い情報です。ご注意ください)