目次
フィラの町散策(Fira)
フィラの中心部、海側の見どころ
まずは、高い崖から広がる海を見てみましょう。時間が経つのを忘れる美しさです。
ホテルなどの崖に立つドアがまるで天国への入り口のような錯覚さえ起き、幻想的で本当にロマンチックです。
どこか崖沿いの喫茶店で海を眺めながらゆっくりするのもいいでしょう。圧倒的な海の青さに吸い込まれるようです。
崖近くは高級なレストランが多く値段は高いですが、洗練された見た目も美しい料理はとても美味しいです。リーズナブルなレストランは内陸側に多いです。
海沿いの道は散歩するだけでも楽しいです。雑貨屋、お土産屋、ジュエリー、洋服屋などを見て周るのもいいでしょう。ロバのステーションやケーブルカー駅が途中にあります。
絶景を楽しむ断崖沿いのウォーキング
イアの方角へ(このウェブサイトの冒頭写真はフィラから左手奥に見える白い町イアを写しています)断崖沿いの道を左手に海を見ながらしばらく行くと、フィロステファニという町まで歩くこともできます。(下記看板はフィロステファニから左手へ:フィラまで10分、右手へ:イメロヴィグリまで15分、イアまで2時間45分、徒歩での所要時間を示しています)
途中に小さなカフェやレストランもあります。美しい景色と風情ある家々にカメラを手放せなくなります。道は細くアップダウンが何回もあります。歩きやすい靴がおすすめです。念のため水の携帯もしましょう。
「女ひとり旅日記 断崖沿いのウォーキング」はこちらです。
フィラの美しい家ウォッチング
海だけでなく、フィラの美しい町並みを楽しむこともできます。この島の特徴かわかりませんが、家の門扉のデザインが凝っていて驚きました。
また、この島の黒い火山石を塀に練りこみ、アクセントとして使用している家々もありました。
どの家も洋書の美しい写真集の実物を見ているようで散策が楽しいです。特に大きな壺を庭や玄関のアクセントにするやり方はおしゃれです。
フィラの夕日
カフェからでも、崖沿いの道からでも、ツアーのボートからでも、ぜひ夕日を見てみましょう。
フィラの中心部からフィロステファニ方面に崖沿いの道を歩いたところで、夕日をウォッチングしました。
写真では伝えきれません。ぜひ、現地で肉眼で体感してみてください!
「女ひとり旅日記 フィラのサンセット」はこちらです。
新先史期博物館(Museum of prehistoric Thera)
フィラの町中にあり、遺跡好きには外せないスポットです。
展示は、アクロティリ遺跡の出土品がメインになっています。ちょうどアクロティリの町がエーゲ海の重要な都市の1つとして最も栄えた時代(紀元前17世紀ごろ)のものです。後述しますアクロティリ遺跡には必ず行きましょう!
水差しや鍋、トング、天秤、花瓶、壺、釣り道具、香炉、おもり、印章、ミニオーブン・・・など現代のわたし達でも親近感がわく当時の日用品が見られます。器などの柄はドット、渦巻き、線などの模様に加え、草花、つばめ、イルカを描いたものが多いです。
また、当時の色が残る壁画は注目すべきものです。題材はパピルス、サル(多くの青いサルたちが遊んでいる様子)、女性(巫女?)、漁師の若者、その他に人や草花の壁画の断片があります。
明るくのびのびと描かれた絵から、当時の暮らしを想像するのも面白いです。また、もしクレタ島のクノッソス宮殿に行く予定があれば、博物館の解説がなくてもアクロティリの人々がクノッソスの影響を強く受けていることがわかると思います。
ティラ(サントリーニ)の人々とクレタ島クノッソスとの関係を大まかにまとめてみました。(❝~❞内、新先史期博物館の展示説明文より部分抜粋し引用/訳)
クレタ島の線文字A
壺の中身、品質、所有権または出所を示すために、ティラ(サントリーニ)の人々はクレタ島の線文字A(紀元前18-15世紀頃までクレタ島で用いられていた)を採用していた。
クレタ島の重量法
さまざまなサイズ(数グラムから15キロ)の鉛のバランスウェイト(釣合いおもり)は、ティラ(サントリーニ)の人々が同じ単位の倍数を持つクレタ島の重量法を採用したことを示している。
クレタ島の壁画に匹敵
ティラ(サントリーニ)の壁画は、基本、クレタ島の壁画に匹敵するブオンフレスコとフレスコセコの混合技法で描かれている。
壁画の色
ティラ(サントリーニ)の壁画のパレットは、ほぼクレタ島に引けを取らないもので、漆喰の白に加え、黒(炭素)、鉄の土の顔料(赤鉄鉱、黄色の黄土)から調製された赤と黄色、青はエジプシャン・ブルーという合成顔料、または藍閃石から調達された。
粘土容器の輸入
アクロティリの粘土容器は大半(約85%)が地元で生産されており、その他(約15%)は、クレタ島、ギリシャ本土、他のキクラデス諸島、ドデカニサ諸島および南西アジアの小アジア、キプロスおよびシリアの壺であった。
注)ブオンフレスコ(壁表面のモルタルが生乾きの状態で色を塗る)とフレスコセコ(壁表面が乾燥した状態で色を塗る)
注)藍閃石(らんせんせき:やや紫みがかった青色の細い柱状ないし針状の結晶をなす)
館内で写真を撮りたい場合は、現地で最新ルールを確認しましょう。(旅行当時は写真撮影OKでフラッシュは禁止でした)
「女ひとり旅日記 新先史期博物館」はこちらです。
「新先史期博物館」の動画(スライドショー)を作ってみました。動画は順次増やしていきます。 チャンネル登録して頂くと便利です。
その他 現地ツアー
個人旅行で予定が合えば、現地ツアーを利用するのも良いでしょう。フィラの町にはいくつか旅行会社がありますので、予算・日程・内容を確認しましょう。
例えば、DAKOUTROS TRAVEL のチラシによりますと
- ネア・カメニの火山の火口散策
- パレア・カメニのホットスプリングでの泳ぎ
- ティラシア島やイアへのセイリング
- イア近くの海までセイリングし地元のワインを頂きながらサンセットを楽しむ、など。
上記を①、①+②、①+②+③、①+②+④などと組み合わせています。
シーズン中は上記のツアーがあるようです。所要時間、集合場所(フィラのオールドポートが多い。ケーブルカーかドンキーか徒歩で崖を下る。)もチェックしましょう。
- ツアーの内容は変わっている可能性があります。
- 毎日決行しているかは不明です。
- 悪天候などで中止になる可能性もあります。
- シーズン以外はツアー自体行っていない可能性があります。
かならず、旅行会社に最新情報を確認してください。
フィラのホテル(内陸側)
実際に泊まったフィラのホテルを紹介します。
名前:Anamnesis City Spa Hotel
場所:Agiou Athanasiou通り、フィラ中心部から内陸側へ徒歩数分、バス・タクシー乗り場まで徒歩7分ほど
選んだいきさつ
フィラに(5/15の昼頃)到着したその日に、現地の旅行会社にて60ユーロ台のホテルを紹介してもらいました。(50ユーロ台はないと言われました)
ホテルの値段は時期によって上下しますので、かならず予約する時に確認してください。
ホテルの感想
便利な場所
- 先述した通り、フィラ中心部から内陸側へ近道すれば徒歩数分、バス・タクシー乗り場まで徒歩7分ほど
- 周りに食料品店が2軒ある。ホテルの目の前に一軒とAgiou Athanasiou通りをまっすぐバス・タクシー乗り場方面に歩く途中に「Self Service」という店が一軒。
- コーヒーチェーン店がある。Agiou Athanasiou通りをまっすぐバス・タクシー乗り場方面へ行く途中に「coffee island」という店がある。安いが美味しい。気軽に利用できる。
部屋の様子
- 清潔、きれい、部屋が広い。
- 落ち着いた色調。
- 掃除は行き届いている。
- 建物自体がきれい。
- 部屋に生花が飾ってあった。
- バスタブはなかったものの、きちんとシャワーを浴びれる広さはあり。
注意)下記写真の左奥のクッションが積んであるのはベンチソファです。右手前にベッドがあります。(丸めたタオルが置いてある)
スタッフ
- 若いが、誰もが親切で気持ちの良い対応。フレンドリーでもある。
- 飛行機のチケット予約とリコンファームを対応して頂いた。
ホテルから島の西側の絶景が見えないこと以外は、このホテルで良かったと思いました。値段以上でおすすめです。
ホテル目の前の食料品店へ行った時の感想をこちらに書きました。
フィラのバス
サントリーニ島フィラのバス時刻表はこちらです。フィラはサントリーニ島の中心に位置しますので、イア、アクロティリ遺跡、レッド・ビーチ、サント・ワイン、アティニオス港、空港など、どこに行くのも便利です。