◆館内の展示ボードと写真を中心に、膨大な展示の中から、個人的に惹かれたものを紹介します。一部、ガラスの反射で写真が見にくくなっています。ご容赦くださいませ。
モザイク
都の多くの家にはモザイク床が設置されていました。特に、男性用の部屋や中庭の床に、モザイクは施されました。
見事な構図と色で描かれた幾何学的なモチーフ、もしくは神話を題材にした絵は、豪華な雰囲気を演出しました。
モザイクは、さらに…浴場にも施されました。テサロニキには重要なモザイクの工房があり、モザイク芸術が栄えました。
展示ボードより一部引用/和訳
大きなモザイク床
以下、部分写真。
毎度のことながら、この、小さな色のついた石の一つ一つが、絵になっていくのには、感動する。しかしながら、神話を題材にモザイク床を作った場合、神様の絵の部分は踏まないような、暗黙の礼儀のようなものがあったのだろうか…?!などと、思ったりするが…果たしてどうなのだろう(笑)。
その他
上の写真の拡大(右の魚)。目に光が宿っており、開いた口からは鋭い歯がのぞく。体を反らせて動いている、生きている魚をモチーフにしたようだ。
馬たちの目力(めぢから)が印象的なモザイク。
上の写真の拡大(馬の部分)。微妙な色を使い分け、陰影をつけている。
黄金細工
暗闇の中、照明でくっきり浮かび上がった、黄金の輝き。その、当時と変わらない輝きを、今、自分も同じように見ていることに感動。当時の人たちが、死者のあの世の幸せを願った気持ちを、その変わらない輝きに感じるような気がした。
金細工の非常に細かく、繊細な美しさに思わずため息。ヴェルギナでは、リースの花冠に編まれた黄金の花の雄しべ一つ一つの細工などに深く感動したのだったが(この博物館にも同じタイプの花冠あり。掲載写真の通り)、ここでは、天使の黄金のピアスに感動した。指先くらいの小さなものだったが、ちゃんと3Dの立体像として天使が細工されており、とても愛らしいものだった。しかしながら、薄暗い黄金の展示コーナーで撮ったその写真は、ピンボケが激しく、当ブログで紹介できるものではなかった。残念!!
冒頭写真:「魚のモザイク」の拡大写真(部分)