謎の穴?
城塞の低層部を歩いていると、バス道路側の壁にいくつかの穴があいている。特に、案内板や展示ボードもなく、何も情報がないので、全てが「”謎の”穴」になる。
ガイドブックに説明はないの? と思うところだが、わたしが持っていたガイドブックは、遺跡の小さな写真1枚と、わずか2つの文章で、ティリンス遺跡の説明が終わっていた。
旅に出る前に、この遺跡には、敵の侵入を防ぐための”落とし穴”があった、と、ある本で知識を得ていたので、見学を楽しみにしていたのだが、落とし穴の跡、もしくは落とし穴があった場所などを示す案内板や、解説の載った展示ボードどころか、遺跡内の地図すら見あたらない状況に、わたしは茫然となってしまったのだった。しかしながら…まあ、今回の見学は、巨人が積み上げたという、伝説の石積を楽しむことに集中しよう!と気持ちを切り替えたのだった。
さらなる穴
さらに、2つの穴があいていた。こちらは中に入れるようだ。
けっこう、中は深そうである。
人が群がっていたので、たぶん、重要な施設なのだろう(遺跡のパンフレットによると、城塞の低層建築部に…地下にある水場への通路が2つあった、と記されており、後日、自分なりにネットで調べたところ、どうやら、この2つの穴が水場への通路らしい、ということがわかった)。
わたしは、2つの穴のうち、むかって右側の穴をのぞいてみることにした。
中はこんな感じ。コーベリング技法で石が積み上がっている。
迫力ーー!!
その他の穴
さらに、さらに、バス道路側の石壁に、小さな穴を発見!
排水路かな? 穴はとても深そうである。
下写真:小さな穴付近から、謎の大穴、及び、地下の水場への穴(入口)を見たところ。
下写真:地下の水場入口(左の穴)付近に戻って来るも、不思議な形にあいた石壁を撮影。これは、何の跡だろう? きれいに四角い。
下写真:バス道路側にある壁の内側の建物跡。
退場
城塞の低層部の見学が終わり、遺跡見学は終了。出口へ向かう。
下写真:城塞の頂上方面を見たところ。
出口へ向かう途中、お隣の畑に植えられたぶどうの若葉が、陽光にきらめき、あまりに美しかったので、思わず撮影。
ぶどうの若い実もなっていた。
そして、オレンジ畑にさしかかり「オレンジの花、咲いてないかな?」と観察していると、「カサカサ…」と音が聞こえた。よ~く目を凝らしてみると、なんと、亀が歩いていた。まあまあ、大きな亀で、果樹園で出会うとは予想もしなかったので、わたしは驚いた。腐って落ちたオレンジの実でも食べているのだろうか?と、不思議に思った。
つづく
冒頭写真:城塞の低層部:バス道路側の壁にあいた地下の水場への入口(左側)、ティリンス遺跡
おまけ
ブログを書きながら…そう言えば、果樹園にいた亀は何を食べているのだろう?と気になり「リクガメ たべもの」でグーグル検索をしたところ、偶然にも、トップに「ギリシャリクガメ…○○○」と出てきて、ドキッ!としました(笑)。なぜ名前が「ギリシャ」なの?と思うも、甲羅の模様が”ギリシャ織”に似ているから、とのことでした(笑)。草や木の芽、花、果物などを食べるそうで、亀が果樹園にいたことに納得しました。水も定期的に得られるのでしょうね。勉強になりました‼