◆館内の展示ボードと写真を中心に、膨大な展示の中から、個人的に惹かれたものを紹介します。一部、ガラスの反射で写真が見にくくなっています。ご容赦くださいませ。
古代の家庭
古代において、オイコス(家)という言葉には、単なる建物としての「家」という意味と、その家に住んでいるか否かにかかわらず、家に属しているもの全てを含む「家」という意味、の両方がありました。
家族には夫婦、その子供、そして通常、夫の両親と奴隷が含まれていました。
家具は木製のものが使われ、裕福な家は壁画やモザイクで飾られていました。 家庭用の備品は、日常使いのシンプルな道具や器から、フォーマルな食事のための、より豪華なものまでありました。
展示ボードより一部引用/和訳
※ここでギリシャ・ヨーグルトの「オイコス」の意味がわかり、ちょっと感動(笑)。
古代オリュントス
古代都市オリュントスは紀元前7世紀ごろに設立され、紀元前432年には、32都市の「カルキディア同盟」の首都になりました。
都市の人口は急激に増加し、ヒッポダモスのシステムに従って新たに町が作られました。同じサイズの区画を形づくる街路が、平行および垂直に走り、各区画には10棟もの住宅が建てられていました。
典型的な古代オリュントスの家には上層階があり、部屋はpastas(柱廊)のある中庭の周りに配置されていました。台所、風呂場、アンドロン(フォーマルなダイニングルーム)、寝室の他に、時には、貯蔵室や作業場、お店までありました。
展示ボードより一部引用/和訳
古代オリュントスの住宅の遺跡とその復元模型の写真(赤枠で囲った部分を復元)
以下、拡大写真です。
①中庭
②台所
③お店
④アンドロン
上の①~④以外にも詳細を知りたいところ。手前の柱のようなものが立っている場所がpastas(柱廊)のある中庭なんだろうか…?
遺跡の拡大部分。同じ大きさの区画が規則正しく連なっている。
台所用品の数々。
機織りの道具。
ありえない?!
上の絵の拡大。機織りしている女性のおしゃべりの様子を眺めていたら、恐ろしいことに気づいた。右の女性の足の向きが…!!
古代の美
ジュエリー
宝石は、身に着けている男性と女性の富と社会階級を示しました。しかし、それだけでなく、宗教的なシンボルや魅力としての機能も果たしていました。また、出産や結婚式などの特別な機会に、贈り物として贈られることもよくありました。
男性はシンプルな指輪をはめ、服を留めるための装飾されたピンを着けていました。
展示ボードより一部引用/和訳
古代の美女たち
温浴、香油、肌に潤いを与えるオイルとハチミツ、頬紅、アイシャドウ、口紅は、女性が体と顔のケアに使用する手段の、ほんの一部でした。
女性としての、美の理想は白い肌でした。このため、上流階級の女性たちは太陽を避けました。展示ボードより一部引用/和訳
古代ギリシャでは、白い肌が女性の美の理想だったのですね…ちょっと意外でした(笑)
冒頭写真:機織りの道具(おもりの石にそれぞれ模様が付けられていて興味深い)