ひとり旅日記 ギリシャ

女ひとり旅日記 ロードス 旧市街 考古学博物館 ギリシャ旅35

ロードス島 2日目の朝

今日はロードス島2日目。

な、なんと雨!! ☂ びっくりしたぁ・・・

空は暗い。昨日は、あんなに肌を焼くような太陽だったのに。

わーん! 昨日がリンドスでよかったぁーー!

さて、気分を一新し、ホテルの朝食を頂く。

ロードス島 ホテル・エルメス

 

最後のしめは、コーヒー。ごちそうさまでした。

雨の旧市街

バスターミナルから数分のホテル・エルメスからは、慣れれば10分かからず旧市街へ行くことができる。バスターミナルまで行ったら、タクシーのりばやインフォメーション方向へ左に行き、海沿いに出たら右へ行く。すると、りっぱな城壁が現れる。その城壁の門から旧市街へ入るのだ。

肌寒い日で、パーカーが役に立つ。

実際に歩くと、大した雨ではなかった。そのうち止むかもしれない・・・と思わせるような雨。

ロードス島 旧市街

 

旧市街は、石造りの落ち着いた街並みであり、小雨で石畳がしっとり濡れているのも、なかなか趣があっていい。

ロードス島 旧市街

 

ロードス島 旧市街

 

ロードス島 旧市街

 

昨日は、真夏の太陽に青い海、白い町の鮮やかなリンドスだったが、今日は、しっとりと雨に濡れた中世の街並み・・・

ほぉー・・・

このギャップが、なかなかおもしろい。

ロードス島 旧市街

 

古びた城壁に垂れ下がる、ブーゲンビリアの花やツタ。そして、道や広場に敷き詰められた玉砂利。リンドスよりも大きな石を使っており、それが広範囲に及んでいる。

ロードス島 旧市街

 

広場に大きな建物があり、それが今日の目玉の一つ、考古学博物館だった。

考古学博物館

ついに、ロードス島の考古学博物館に来た!!

ヴィーナスの像が有名だそうだが、わたしは、たまたまネットで見かけた、あるレリーフに惹かれてはるばる来たようなものだった。実物がこの博物館のどこかにある・・・と思うと、妙に落ち着かず、ドキドキした。

それにしても、博物館に来て驚くのは、建物が立派なこと。

元は、貴族の館? それともお城・・・?

と、思ってしまうが、15世紀に騎士団によって建てられた病院だった、というのが意外なところ。

へぇー! りっぱな病院だったのねぇ…

入り口も立派なもので、そこでチケットを購入し中に入った。

すぐ中庭があり、石の大砲の玉がきれいに積まれている。

ロードス島 旧市街 考古学博物館

 

ロードス島 旧市街 考古学博物館

 

さらに、奥まったところ、中央に、石のライオンが鎮座している。

ロードス島 旧市街 考古学博物館

 

中庭のまわりには趣のある美しい柱廊がある。

ロードス島 旧市街 考古学博物館

 

こうした歴史ある建物が博物館になったおかげで、見学の楽しみは倍増する。

ロードス島 旧市街 考古学博物館

 

館内は出土品であふれかえっており、柱廊の長い通路にも、出土品がずらーっと並んでいた。

ロードス島 旧市街 考古学博物館

 

いくつか見てみよう。

レリーフなど

以下、「””」内は、館内の展示ボードより 一部引用し、和訳しています。

狩猟シーンを描いた浮彫石版。 ロードスシティのローマ時代のテトラピュロンの発掘で発見されました。 描かれているのは、槍でネコ科の動物を攻撃している馬上の人物です。 こん棒を持って攻撃に加わろうとしている2番目の人物が、右はじに認められます。 2本の木と枝に留まった鳥が風景に描かれています。
大理石、ヘレニズム時代後期。

 

ダマゲトスの息子、ニコクレスの円筒形の葬儀祭壇。月桂樹の花輪や牛の頭、リボン、ペンダントの浮彫装飾。 浮彫装飾が彫られた後に碑文が刻まれました。
紀元前2~1世紀ごろ

 

黒海のアマストリス出身、ニキアスの円筒形の葬儀祭壇。 月桂樹の花輪と雄牛の浮彫装飾。 紀元前2~1世紀ごろ

 

ハリカルナッソス出身と思われる、男性の円筒形の葬儀祭壇。 碑文は判読できません。 ヘビは、故人または冥界の神を象徴する凸面に巻きついています。
紀元前1世紀ごろ

 

「ローディアン式」の葬儀祭壇で、葬式の宴席を浮き彫りで表現しています。 描かれているのは、3人の人物と食べ物の載ったテーブル、両脇の召使い達です。 祭壇は、フィロクラテスの妻であり、リュキアのミラ(Myra)出身のイシドラのものです。2人目の女性(名前がmalousiaといい、トロード(トロアス)のmalous出身かもしれない)についても言及されています。Massariの村で発見されました。
大理石、紀元前2~1世紀ごろ

 

その他にも、人物の浮彫を伴った円筒形の葬儀祭壇もあった。文字がはっきりと見え、細かい浮彫装飾となっている。

 

余談

牛の顔がついた円筒形の葬儀祭壇は、リンドスのアクロポリスにもあった。特に、展示ボードもなかったので、その時は、柱の装飾の一部なのかと思いこんでいたが、それらが葬儀祭壇だったとは、思いもよらなかった。

ロードス島 リンドス

 

また、以前、デロス島ではこんなものを写真に収めていた。感じがずいぶん違い、華麗な印象を受けるが、これも祭壇だったのかもしれない。

デロス島

 

紀元前167年以降、デロス島が自由貿易港になってから、商人や銀行家、船主などの裕福な人々が島に集まったというから、彼らが美しく優雅な祭壇を職人に作らせたのかもしれない。年代もちょうど紀元前2~1世紀で同じ頃になるが・・・。

うーん・・・、真相はいかに?!(笑)

つづく

 

おすすめ記事