◆館内の展示ボードと写真を中心に、膨大な展示の中から、個人的に惹かれたものを紹介します。一部、ガラスの反射で写真が見にくくなっています。ご容赦くださいませ。
アギア・パラスケビのマケドニア墓
長さ6.5メートル、幅4メートル、高さが4.8メートルのお墓です。ファサードは白く…たくさんの色で塗られた前室と主室を持っています。
古代に墓の侵入者により略奪されましたが、価値がないと彼らが考えたものは、その場に残されました。…
紀元前4世紀末ごろの建立です。展示ボードより一部引用/和訳
墓の扉
高さが2.48メートルあります。青銅部分:装飾が施された釘、豪華に飾りつけられた取っ手、ノッカー、鍵穴は、全て完全な状態で残っています。
重い大理石のドアは、床に設置された鉛製ランナーに取り付けられた車輪のおかげで、簡単に開きました。
展示ボードより一部引用/和訳
トゲトゲの装飾と、お墓の扉にノッカーが付いているのが、ちょっと面白い。
ポティダイアのマケドニア墓
長さ2.75メートル、幅3メートル、高さ3.3メートルのお墓です。ファサードはドーリア式でシンプル。端に2本の柱とペディメントがあり、それは白い漆喰で覆われていました。墓には主室があり、その壁は塗装で装飾されていました。 紀元前300年頃の建立。
墓から発見された最も重要な遺物は、2つの大理石のベッドです。
…それらは互いに対し直角に設置されていました。ベッドの上に横たわっていたのは2体の人骨でした。展示ボードより一部引用/和訳
屋外の聖堂を飾った絵
上部:噴水、木、鹿、彫像、そして横たわる像:アフロディーテ、ディオニュソス、赤い靴を履いたSilen、小さなヘラクレス。
下部:雄牛、グリフィン…
展示ボードより一部引用/和訳
細い線で描かれた線画。残っていたのがすごい。
墓石の浮彫と碑文
アゲーノールの墓石
この敬意を表された故人(アゲーノール)は、左側の若い男性です。
年上の男性(彼の父親?)の名はAglonikesです。2番目の碑文は、おそらく、後日、この年上の男性が同じ墓に埋葬された時に、付け加えられたものでしょう。
イエリソス(古代アカントス)紀元前400年頃
展示ボードより一部引用/和訳
墓石の上部に動物(恐らくライオン)が、うずくまっているのが興味深い。
家族(両親と娘)を描いています。左側に若い奴隷がいます。 石碑の上部にはエピグラム(詩)が残っています。
ヴェルギナ(エゲス)紀元前4世紀半ばごろ
展示ボードより一部引用/和訳
エゲスとは、古代マケドニア王国の首都、アイガイの現代名。
墓石に刻まれた詩句
亡くなった母親と一緒に埋葬された子供、フィロタスの死について述べられています。
「…お墓は私のために嘆き悲しんでいる。こんなにも早くハデス(黄泉の国)に到着する我が子よ…」Doumbia、ハルキディキ 紀元前2世紀ごろ
展示ボードより一部引用/和訳
二千年以上の時を超えて涙…。
若い女性のお墓の碑文
残された詩は、夫と両親から冥界の王ハデスによって奪われた、まだ結婚して間もない女性を追悼しています。
テサロニキ 2世紀後半から3世紀初期ごろ
展示ボードより一部引用/和訳
その他
戦士は兜を着けたまま、顔を黄金の仮面で覆われ、埋葬されました。
Sindos 紀元前520年頃
展示ボードより一部引用/和訳
冒頭写真:「アゲーノールの墓石」の拡大写真(部分)