旧市街さんぽへ
ホテルのオーナ―姉妹(お姉さん)とのおしゃべりが一段落した後、わたしは、いったん部屋へ戻り、すばやく身支度を整えると、すぐにナフプリオンの美しい街中へ飛び出していった。
1分1秒でも時間が惜しかった。ブーゲンビリアの咲き乱れる小道、石造りの美しい家々、ヤシの木が圧巻の海辺の公園、空と海の壮大な景色、岩のトンネル、空を飛びかう岩ツバメたち、美しい夕陽…、この全てが本当に感動的なのは、前日の散歩で体験した通りだが、まだまだ足を踏み入れていない場所はたくさんあり、わたしの心は「早く!早く!」と、はちきれんばかりだった。
ナフプリオン、お散歩写真集~♪
足の向くまま旧市街を歩き、たくさんの美しい写真を撮った。
まずは、ナフプリオンのシンボル、パラミディの城跡(この高くそびえる城跡を、ランドマークに見立てれば、自分の現在位置をざっくり割り出すことができる)。
街中の木。背の高い木で、美しい紫の花が咲いている。スペイン南部やクレタ島でも見かけたので、地中海周辺に生息する木なのか…も…?
街中に生えるヤシの木。
窓辺の花たち。ゼラニウムの花であろう。日よけは必須だ。
静かな小道。
くつろぎの時間。
元気いっぱいのブーゲンビリア。
の~んびり、休憩タイム。
なぜか、カメラを構えると、風でゆ~らゆら(笑)。
思わず息をのんだ、可憐な小道。
こぼれ落ちた花びら…。
コンボロイの看板。この街には、コンボロイ協会(?!)なるものが、存在するようで興味深い(コンボロイについては、こちらをご覧ください)。
青空をバックに、白く浮かび上がる教会。
こちらもヤシの木。
海に近いホテルの、美しい玄関口。
適当に歩き回るうちに、ジェラート屋さんを発見。店内に入り…
ヤーサス!(こんにちわ)
と、おじさまに挨拶すると「初めてですか?」ときかれ、味見をさせてくれた。わたしは、フルーツ系の味を選んだのだが、すっきりとして甘すぎず、美味しいジェラートだった。「さすが、イタリアン! ハズレがないなぁ…」と感心した。一度、スペイン南部で、アイスクリーム屋さん選びを失敗してから、海外でアイスクリームを買う時には、慎重になってしまうのだった。
店内には、色とりどりのお菓子も飾られていて、興味津々、それらを見ながらジェラートを食べていると「美味しいでしょ~?!」と、おじさまが得意顔で笑うのだった。
(下写真↓) お店の外壁にさりげなく飾られた、古代のレリーフ風モチーフもステキだったので、写真に撮らせて頂いた。
ブルジ島が見える、ヤシの木の海岸通りが見渡せる高台の手すりに、藤の花が絡みついていた。ナフプリオンは、花の季節がオススメである。
高台から見たブルジ島と海岸通り。ここにも紫の花の木。
そして、ヤシの木が圧巻のアングルで、再びシャッターを切る。
ナフプリオンの旧市街には、階段もある。
階段から降りてくる女性。バイクがいい感じ。
(上写真の↑)階段を上ってみた。
(上写真↑)実は、階段を上がって振り返り、ちょうどカメラのレンズをのぞき込んだところで、左下の赤いシャツを着たおじさまと、レンズ越しに目が合ってしまい(彼もこちらを向いて、ちょうどカメラを構えていた)、「あ!」「どうぞ、どうぞ!」「いえいえ、どうぞ、どうぞ!」の譲り合いになってしまった(笑)。
こういう場合、西洋では、男性は女性を立てるのがマナーであるから、女性は素直にそれを受け入れる流れになるのだろうが、わたしは何回か「いえいえ、どうぞ、どうぞ!」を頑なに繰り返して、やっとそれに気づいた。
よって、わたしは先に写真撮影をさせてもらったのだった(彼は道のはじっこに身を引いて、わたしの撮影が終わるのを待ってくれている)。
思わぬジェントルマンの優しさに、日本女性であるわたしは、ふわっと癒されてしまうのだった(笑)。
おみやげ屋さんのショー・ウィンドウ。
ブーゲンビリアとツタ植物が茂る小道。
…以上で、街中のお散歩シリーズはいったん終了であるが、すばらしい旧市街の雰囲気が、少しでも伝われば幸いである。
おまけ
こちらは、実際に、街中で見かけたタイルの番地プレート。おしゃれ~♪
冒頭写真:旧市街の美しい小道、ナフプリオン