ひとり旅日記 ギリシャ

女ひとり旅日記 ミケーネ遺跡へ出発 バス旅 ギリシャ旅130

ナフプリオン、初めての朝

ナフプリオン初日の朝は、快晴

今日は、公共バス(Ktel)でミケーネ遺跡へ向かう。

ホテルを飛び出すと、目の前の小道に10人くらいの人が集まっていた。「(朝っぱらから)何かあったのかな?!」と、驚くも…なんと、ホテルのオーナー姉妹と宿泊客たちが、ホテル前の小道で「朝食をとっていた」のだった。

この小道はひっそりとして滅多に人が通らないので、まるでホテルの私道のようにも思えたが、しかしながら、狭い道ゆえ、わたしだったら「人が歩いてくるかも…」と思っただけで、落ち着いて食事はできない気がした。

しかしながら、ここは、やはりギリシャであった! 風光明媚なナフプリオンの、美しいブーゲンビリアの花咲く小道。聞こえるのは、朝食を楽しむ彼らの談笑のみ、だった。

ほどなくして、わたしは落ち着きを取り戻すと、オーナー姉妹に…

カリメーラ!(おはようございます!)

…と、挨拶をし、昨日、ティーカップ一式を部屋に用意してもらったお礼を述べた。短い会話の後、姉妹より「コーヒーでも飲んでいかない?」と、お誘いを頂いたが、残念ながら、そこまでの時間は、わたしには残されていなかった…。

バスステーションにて

さて、ホテルを出発すると、昨日、見つけておいたパン屋さんへ直行し、ミケーネで食べるパンを調達してから、バスステーションへ向かった。

この、ナフプリオンのバスステーションは、バス窓口前の道路にバスが停まるだけで、広場のようなものはない。よって、アテネやテサロニキ、トリカラなどのように「○○行きは○番」というシステムはないのである。

バスの窓口前でバスを待っていると、男性が来て…

ミケーネ、行く人~?!

と、叫び出した。ハッとして…

行きまーす!!

と、わたしはジェスチャーも交え、担当の男性にアピールした。

すると、わたしの他にも、返事をした白人の若者が一人おり、わたしたち2人は、その男性に連れられ、少し離れた道路に停まっていた、ミケーネ行きのバスに案内された。

不思議な感覚(Cさん)

理由はわからないが、この時、偶然にも、同じバスに乗り合わせた白人の若者が、なぜか強烈に目に焼きついた。彼に特別、人の目を引くような、何かがあったわけではない。強いて言えば、日焼けをしているくらいであったが、文章の中の太字が目立つように、大勢の人の中にいても、彼をパッと見分けることができるくらい、なぜか、彼の容姿がわたしの記憶に深く刻み込まれたのである。

しかしながら、バス乗車後は、彼の姿はまったく見えなくなり、すっかり、忘れてしまっていたのだが、後日、彼に助けられた(お世話になった)ことを考えると、なにか予感のようなものが働いていたのかもしれない。(以降、彼を「Cさん」と書きます)

ミケーネ到着!

さて、ミケーネ行きのバスに乗車してしまえば、終点まで、することは何もない。気楽な45分のバス旅である。

畑を越え、丘を越え、山を越え…、そして、車窓から石の建築物が見えた、と思うも、それがミケーネの遺跡群であった。

駐車場から、遺跡の入口に伸びる道へ、まっすぐ向かおうとするも、左手が崖っぷちになっており、そこから、はるか遠くまで見渡せる畑、山、丘などの緑あふれる景色がすばらしく、それらがミケーネで撮った最初の写真となった。

ミケーネ遺跡 周辺

 

ミケーネ遺跡 周辺

 

オリーブなどの木々がドット模様になり、本当にきれいだ。また、山や丘の雄大さに「大地」という感覚を強く感じ、感動したのだった。

ミケーネ遺跡 周辺

 

つづく

冒頭写真:ミケーネ遺跡周辺の景色

ミケーネ遺跡行きバスの時刻(および、運行曜日、バス停の位置など)は、最新情報をご確認ください。(関連記事はこちら

 

おすすめ記事