出航港へ
ロードス島3日目、晴れ☀
やったー!(笑)
いつもより早い朝食をとり、タクシーで港へ直行。港の名前を言うと、「シミ島へ行くんだね?」とタクシーの運転手さんに言われた。シミ島へは毎日船が出ているらしい。日帰り旅行のお客さんは多いのかもしれない。
船のチケット購入の際、「船は簡単に見つかるよ、大きな船だし」と言われていた。それを信じて港へ向かう。タクシーの運転手さんも心得ているようで、ホッとする。
港に入り、運転手さんは船の真ん前でわたしを下ろしてくれた。辺りを見まわすも・・・
ハイ、この船以外に該当なしっ!
と言うくらい、間違えようがなかった。これからの出航に備え、スタンバイしているのは、この船だけだった。
集合時間まで30分以上、出航までに1時間以上あった。本当に簡単だった。簡単すぎて拍子抜けしてしまった。
しかし、油断は禁物。念のため、船の名前を確認。船体にはギリシャ語表記で間違いなく、教えてもらった名前が書いてあった。(ちなみに、この時に乗った船の名前は「Panagia Skiadeni:パナギア スキャデニ」、船体の青い文字が名前)
ロードス島の船らしく、鹿のマークがついている。
乗船
船で注意しなければならないのは、煙だ。とにかく排気ガスを避けなければならない。風向きや席によっては、臭くてたまらないのだ。テラス席でまともに来ることもあるし、中階、下階でも、席によっては漂ってくる。船に乗ったら、排気ガスの来ない場所を探そう。
出航前に、船内から対岸の様子を写真に収めた。町の手前に見える白っぽい帯は、城壁だ。旧市街をぐるっと囲んでいるのがわかる。
海から見るロードス島は、これが初めてだ。ロードス島には飛行機で来たし、出るときも飛行機(の予定)だから、これは貴重な体験になる。そういう意味でも、本当にシミ島行きが決まって良かった。
ちなみに、ここは、Akantia(アカンティア?)という名前の港で、マンドラキ港から離れた場所にある。
いよいよ出航
さあ、いよいよ出航だ!!
レッツゴー!!(テンション高~♪ 笑)
久々の船旅で嬉しかった。海から見えるロードス島の写真をたくさん撮った。
マンドラキ港の3基の風車。
セント・ニコラス要塞。
ヤッホー! 気持ち良さそう! いつのまにか、ヨットと並走。
そして・・・方向転換。 バイバーイ!!
遠ざかっていくロードス島。 さあ、シミ島めざそう!
天気に恵まれて本当に良かった。
潮風が心地よい。
ヨットみつけた!(笑) 絵はがきの世界!!
ここにもヨット。陸地がだいぶ近くに見えてきた。
ガイドブックを広げてみる。シミ島はかなりトルコに近い。
トルコかなぁ?
陸地には、何もない。乾いた崖にところどころ草が生えているだけ。人影もない。もし人がいれば、この距離なら声は届くだろうか?
トルコなのか、ギリシャなのか、陸地に国名が書いてあるわけでもなく、何の手掛かりもないまま、わたしは気になって仕方なかった。
そこで、隣の白人の女性に尋ねてみると・・・
「あー、あれはトルコよ。そして、こっちはシミ島」
と、即答だった。
ワーオ!
彼女の見事な答えに感動した。わたしには、どちらも岩の塊にしか見えなかったが・・・。とにかく全くの無人だったのが残念だった。
そうこうするうちに、船は、いくつものシミ島の崖を回り込み始めた。回り込むと、新たな崖が次々と出てきた。
またもやヨット!
そして、崖の間を進み続けていくうちに、とうとう、人里が姿を現した。一番目の寄港地、パノルミティスにちがいない。崖に守られ、外からは見えにくい。まるで、隠れ里のようだった。
船はスピードを落とすと、パノルミティスの小さな湾の中へゆっくりと入っていった。