ひとり旅日記 ギリシャ

女ひとり旅日記 サントリーニ フィラ到着 ギリシャの旅7

フィラに到着

アティニオス港から公共バスに揺られ、終点のフィラへ到着。バスターミナルの近くには、新先史期博物館や旅行代理店があり、すぐ反対側にはレストランが連なる通りがある。便利な場所である。

船のチケット購入とホテル探し

フィラに着いたら、やるべきことは2つあった。クレタ島への高速船チケットの入手と、サントリーニ3泊のホテル探しである。

手配をしなかった理由は、エーゲ海の旅は天候次第なので、急に計画が変わってもいいようにと思ったからである。また、ミドルシーズンの時期だったので、ホテルや船のチケットを取るのに、まだ余裕があると見込んでいたからでもある。

ガイドブックに載っていたノミコス・トラベルで船のチケットを申し込んだ。高速船   Seajetsの利用を予想していたが、今回は高速船 Hellenic Seaways を利用することとなった。続けてホテルの手配を頼んだが、ノミコス・トラベルではホテルの手配はやっていないと言う。

幸いすぐ近くにそれらしい店があったので、ホテルを紹介してもらった。「予算は?」ときかれ、「50€/日」と答えるも、首を横に振られた。「60€/日は?」ときくと、ホテルは見つかった。

「そこで待ってて」と言われ、店の中で待ちながら思った。希望より少し高くなったが、サントリーニは連泊するので、少しでも居心地の良いホテルが取れて良かったんだろうなと。

しばらくして、店のおじさんが「何をしてるんだ?」と言うので、「待っているんだ」と答えると、何やら若いお兄さんが現れた。車に乗れと言う。ホテルに送り届けてもらえるらしい。というか・・・

えっ?いきなり?!

まだ、ホテルの名前も場所も何もきいていない!!

驚いてとっさに言葉が出なかったが、彼に連れて行ってもらいなさいと、店のおじさんは無言でうなづく。そのまま店を出て車に乗り込んだ。お兄さんは「すぐ店に来たんだけど、君が店の中で待ってるの知らなくてさ。オレも外で待っていたんだよ」と笑った。

車の送迎があるとは予想外であった。途中、ホテルまでの道のりがやけに長いような気がして、ホテルは遠いのか尋ねてみると、お兄さんは「近いよ」と言う。やがてホテルに着き、入り口へわたしを案内すると、彼は車で走り去った。

お兄さんは「近いよ」と言っていたが、かなり車で走った感がある。大きな並木のある、まっすぐな道を走り抜け、バスターミナルから離れた端っこに来たような気がした。

一瞬、ボンヤリとしたものの、気を取り直しホテルのドアに手をかける。ホテルは新しい感じで大きなガラスの扉がモダンだった。

ホテル(Anamnesis city spa hotel)

中に入ると白を基調とした空間が広がり、レセプションがあった。

ヤーサス!と、まずは挨拶。

若い女性(I)にチェックインをしてもらう。清潔感があり、きれいなホテルだ。部屋まで案内してもらった。

サントリーニ  Anamnesis city spa hotel

 

わぉ!明るくて広い!

色は抹茶色を基調としていて、落ち着いた雰囲気である。荷物を置き、ホッと一息ついた。

ん?!待てよ、この部屋は・・・

見覚えがあった。旅行前にホテルの予約サイトでこの部屋を見ていたのだ。予算的に無理だなと思っていたが・・・

こんなこともあるのだ!

わたしはすっかり嬉しくなった。掃除も行き届いてきれいだし、ソファにはたくさんのクッション。太陽の光でいっぱいのベランダの扉からは、ホテルのプールが見える。鏡の前には小さなブーケ(生花)が飾ってあった。バスタブはなかったものの、シャワーのスペースは十分である。(電気ケトルがあったので、後でティーカップを借りました)

快適に過ごせるぞー!!(テンション⤴)

貴重なアドバイス

身支度を整え、町散策へ出かけようと部屋を出たところで、ルーム係の若い女性(D)に会った。Dさんはとても明るくファミリアである。どこから来たの?と気さくに声をかけてくる。サントリーニの気候のことも教えてくれ、サントリーニの天気は変わりやすく、5分後にはどうなるかわからないんだよ、とのことだった。

わたしは、デロス島の遺跡巡りで天候が荒れ、冬と夏をいっぺんに体験したことを思い出し、Dさんに話した。そして彼女に貴重なアドバイスのお礼を言った。(言葉通り、これが本当に貴重なアドバイスとなる)

さっそく道に迷う

受付で「町散策をしてくる」と告げると、Iさんは町の地図をくれ、スーパーマーケットの位置や、バスターミナルまでの道順などを教えてくれた。明日あさってのバス小旅行に備え、バスの時刻表も見てくるつもりだった。

ホテル目の前の、並木のある大きな通りはAgiou Athanasiouと言う。この大通りを左へまっすぐ歩いて病院が見えたらそこを右に曲がるとバスターミナルがある。「ここから近いよ」とIさんは言う。

ホテルを出て目の前の通りを左へまっすぐ・・・ここまでは大丈夫。しかし、病院というのが”くせもの”だった。それらしい大きな白い建物が二つあったのだ。

うーん、どっちだろう?

ま、一つや二つ、曲がる角が違ったとしても、方向さえ合っていればたどり着けるだろう。大して気にもせず、歩いて行った。しばらく歩き、だんだんお店や家が少なくなってきた。ときどき車が通り過ぎる。そして雨も降ってきた。Dさんの忠告通り、折りたたみ傘と上着は持参していた。が、まだ傘は開きたくない。お店の軒先で雨をよける。

雨は小降りになり、すれ違ったカップルに道をきいた。方向が違うと言う。

やっぱりな・・・(笑)

Uターンすると大きなホテルが見えてきた。ホテルで道を尋ねる。いつの間にか、わたしはフィラ中心部を離れ始めていたのである。(アティニオス港方面へ、南下する道を歩いていたようだ)

美しい家々

来た道を戻っていると、途中、フィラ中心部への案内板を見つけた。案内板の通り、左に曲がった。そこは住宅地の中の細い小道だった。観光客が歩きそうもない、落ち着いた感じの静かな住宅地である。しかし、わたしは途端に楽しくなってきた。

どの家も、美しい家ばかりだった。門の美しい飾り模様が何とも優雅で、そこにブーゲンビリアやジャスミンのつたが絡まる。住宅地全体の雰囲気は調和しているのだが、一つ一つの家に個性と工夫があった。

もっとも感動したのは、ジャスミンのトンネルだ。住宅地の小道に突如現れる。花の香りも良いし、暑い日には絶好の日陰ともなるだろう。涼しげで癒されるし、ロマンティックだ。

サントリーニ島 フィラ ジャスミンのトンネル

 

淡いグレーと白で統一。門が美しい。

サントリーニ島 フィラ

 

まるで洋書の写真集の実物を見ているようだ。バスターミナルのことはすっかり忘れていた。パステルカラーや白色の壁と窓枠やドアの色との組み合わせ、植物の配置、つたの垂れ具合、全体のバランスなど、見る度に感動してしまった。

つづく

ホテルの詳細はこちらです。ホテルの宿泊費は流動的です。予約の際に価格を確認してください。

 

おすすめ記事