ひとり旅日記 ギリシャ

女ひとり旅日記 ロードス島 シミ島へ日帰り旅 ギリシャの旅46

シミ、一番の見どころ

2番目の寄港地シミを目指して、船はパノルミティスを出港した。わたしは絶景を楽しもうと船の屋上デッキに上がってみた。

シミ島 屋上デッキ

 

日射しが強かったが、解放感があって、気持ち良い。

シミ島 屋上デッキ

 

シミ島

 

いくつか崖を通り過ぎたあと、ふもとに2,3の建物が見えてきた。

シミ島 (ズーム)

 

小さな集落かな?

そう思っていると、予想に反し、険しい崖にびっしりとはりついた家々が見えてきた。

シミ島

 

シミ島

 

わぁ!

パステル調の小さな家々が、寄り集まっている。

シミ島

 

夢中で写真を撮った。

シミ島

 

シミ島

 

写真を撮るうちに、ここが終点のシミなのだとわかった。

シミ島

 

到着、メルヘンの町

船はゆっくりと湾に入り、無事、シミに到着した。

シミ島

 

船のロープが渡され、係留の作業に入る。

シミ島 シミ到着

 

シミ島 シミ到着

 

みんな、下船はゆっくりになる。ここが終点というのもあるが、景色に見とれてしまうからだ。

シミ島 シミ到着

 

「上陸してから」というよりも、「海からの眺め」にみな圧倒されてしまうのである。船のデッキから見る、突然現れる家群の迫力や、色のマジック(色とりどりの家々と海のきらめく青さ)は「一番の見どころ」と言っても過言ではないだろう。

港はΠ(パイ)の字型に広がり、美しい小舟やクルーザー、大型船が停泊している。

シミ島

 

シミ島

 

先ほどは、ドールハウスのように見えた家々も、ここまで来れば等身大。ちゃんと人間が住んでおり、ここにも生活があるんだ、と実感する。

青緑色の澄んだ海水。

美しい!

シミ島

 

高所恐怖症

海沿いを散策していると、急(きゅう)すぎる崖に梯子(はしご)のように垂直にはりついた、真っ白な階段が、上方の教会へ続いているのが見えた。景色も良さそうだし、行ってみたい気もしたが、もちろん・・・

ムリッ!!

(日本のように)手すりもないし、踊り場もない。

見ているだけで、めまいがしてくる。

自分が実は高所恐怖症であることは、このような形で突然、外国で気づかされた。日本では、(柵、手すり、踊り場、注意書きなどに)大切に守られ、保護されてきたからだった。

リンドスの船

さらに、散策を続けると・・・

おや?

国旗が飾られ、何かモニュメントがある。近づいてよく見ると、リンドスのアクロポリスへ行く途中で見た、船のモニュメントそっくりなものが、岩に掘ってあった。(コンクリートかもしれない)

シミ島

 

その横にある碑文は、ギリシャ語のみで書かれており、何が書いてあるのかさっぱりわからない。しかし、日付から戦争の慰霊碑のようなものではないかと思った。脇に平和の象徴、羽ばたく鳩の像が建立されている。

ランチ

そろそろランチにしようと思った。道々、レストランの呼び込みに気が引かれもしたが、すぐ近くの店に入った。この辺りまで歩いてくる客は少なかったのか、店内はわたしを含めわずか2組の客。

迷わず、シミ・シュリンプを注文する。白ワインとパン、そしてザジキを追加。エビは小ぶりなので食べやすかった。殻ごと頂き栄養も補給(笑)。良いお味だった。

シミ島 シミ・シュリンプ

エビを食べていると猫が来た。黒い猫は若くて元気いいが、茶色の猫は高齢でやつれている。ずっと待っているので、たまらずエビを投げてやる。

店員が猫に気づいて追い払うも、しばらくすると猫は戻ってきて、じーっと待っている。誰にも気づかれないように、エビを投げてやる。

シミ島

 

時間はたっぷりあった。店員にさっきの船の彫刻のことを尋ねてみたが、「知らない」とのことだった。まあ、そんなものかもしれない。

ゆーっくりランチを楽しんだ後、再び、散策を開始することにした。

つづく

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