ひとり旅日記 ギリシャ

女ひとり旅日記 テサロニキ ロトンダ見学と凱旋門 ギリシャ旅73

ロトンダ南西側の発掘跡

入口とは別の扉から建物の外に出てみると、さらに見学スペースが広がっている。

と、その前に、ロトンダのミニチュア模型を発見! ぐるっと一周。(残念ながら、何も説明はない)

テサロニキ ロトンダ

 

テサロニキ ロトンダ

 

テサロニキ ロトンダ

 

さて、発掘跡の話に戻るが、遺跡の上を金網の橋が渡っている。よって足元もシースルーで見学することができる。

今日残っているのは、ほぼ建物の土台である。展示ボードの説明を要約すると、「”ロトンダがキリスト教教会堂へ転換したビザンチン時代初期(西暦4-6世紀)頃のもので、南の前門と別棟が2つ、八角形の建物と礼拝堂の跡、が残っている”」そうだ。

テサロニキ ロトンダ 発掘跡

 

おまけ。発掘跡で出会ったニャンコ。

テサロニキ ロトンダ

 

ちょっと待ったー!!

発掘跡を見終わった後、最後にもう一度、空高くそびえるロトンダと尖塔の姿を目に焼き付け、出口に向かった。が…

えっ?!

ちょ、ちょっ…待っ…!

な、なんと、係員が出口の門にカギをかけようとしている?!

ちょ、ちょっとー! わたし、まだ中にいるんですけどー!!

あせったが、しかし、こういう時にかぎって、声は出ないものである。無言でダッシュし、すんでのところで、わたしは門をすり抜けた。あやうく、ロトンダに閉じ込められるところだったが、係員はのん気なものである。「あ…、まだ、いたんだ」的な…(笑)

ここは日本ではないのだ…とつくづく思う。

夕焼けのロトンダ

ちょっとしたハプニングはあったものの、無事、ロトンダを出る。

空を見上げると、ロトンダの周囲をたくさんの鳥が旋回していた。飛び方からすると、どうやらツバメのようだ。ロトンダは、ツバメたちの巣でもあったのだ。

そして、後ろを振り返ると、歩いてきた小道がまっすぐロトンダへ伸びており、その美しさにハッとした。

テサロニキ ロトンダ

なんて、美しいのだろう!

ガレリウスの凱旋門

美しい小道を、ロトンダを背にどんどん歩いていくと、突然、それは現れる。予備知識がなかったため、時代の異なる、大変古めかしい、しかも、大きくてりっぱな建造物がドーン!と目の前に現れたときには、本当に驚いた。

テサロニキ ガレリウスの凱旋門

 

最初は、古代ローマの水道橋跡かと思ったが、しかし、よく見ると、装飾が素晴らし過ぎる。一体、何だろう、とガイドブックを見て、ようやく凱旋門だとわかった。

門正面の彫刻は、摩耗し(もしくは削られ?)保存状態は良くない。

テサロニキ ガレリウスの凱旋門

 

しかし、側面の上方には、比較的良く彫刻が残っていた。

テサロニキ ガレリウスの凱旋門 側面の彫刻

 

テサロニキ ガレリウスの凱旋門 側面の彫刻

 

拡大写真。けっこう深彫りで細かい彫刻。

テサロニキ ガレリウスの凱旋門

 

この門は、時間制限もなく、無料でいつでも見られる。こんな古代の歴史的建造物が、町中にふつうにあるのがすごい。

さて、日は傾き、日差しはだいぶ和らいできたものの、ホテルに帰るには早すぎる。そこでさらに、足の向くまま、ぶらぶら散歩することにした。

つづく

冒頭写真:ガレリウスの凱旋門

ガレリウスの凱旋門についてはこちら

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