ロトンダについてはこちらを参照ください。
ロトンダ内部
入口をくぐると、いきなり大空間が広がる。予想もしない展開に「あっ」と驚く。(写真中央の人と比べると広さがわかります)
一体、何だろう、ここは!?
建物の中身は、がらんどう。高い天井まで、さえぎるものは何もない。外の喧騒から遮断され、しーんと静まり返っている。なんとも不思議な場所である。
モザイク装飾について
現地の展示ボードの説明を引用します。
ロトンダは、3つの同心円のゾーンで構成されており、下地が金色の最も低いゾーンは、ヘレニズム建築とローマ建築(ヨルダンのペトラの墓、ミレトスのアゴラ、小アジアのエフェソスの図書館など)、及び、ポンペイとローマの壁画を模倣した豪華な建築構成となっています。
敬虔さと厳粛さをもって儀式に出席し…お祈りを捧げる美しい男性たちが建物を通して、描かれています。彼らの横には、名前、身分、月が記録されています。
下地が深緑色の真ん中のゾーンは、崇敬(すうけい)の円舞に参加している白い服を着たサンダル履きの約36人の男性の絵が保存されています。
一番上のゾーンでは、4人の大天使が天球を持って高く飛んでいます。 それは虹と実のなった枝で織られたリースに囲まれています。
展示ボードより一部引用/和訳
ロトンダ内部の図。
図の一部、拡大。
ロトンダの天井を見上げたところ。小さな円の部分が中心である。(冒頭写真も併せてご覧ください)
一番上のゾーン、円の部分の拡大。翼を広げた大天使の顔が描かれているのが(ぎりぎり)わかる。両手を挙げて中央の円(天球)を支えている。
真ん中のゾーンの拡大。左の建物の2階、両端に孔雀がいる。右の建物前に人の姿が確認できる。
ニッチ(壁がん)のモザイク
アーチ形天井は、色鮮やかなモザイクで彩られている。場所によって模様が違うので一つ一つ見てみよう。
金色の十字架がひときわ目立つモザイク。周りには無数の鳥と果実が描かれている。一見、オリエンタルな雰囲気だが、十字架というのが面白い。
南のニッチ(壁がん)のアーチ形天井には、キリスト教の象徴である大きな金の勝利の十字架があります。宮殿に面した南の入り口にあるその十字架の存在は、建物の奉献とキリスト教教会への変換を明確に示しています。
展示ボードより一部引用/和訳
冒頭写真、アーチ形天井のモザイク(拡大写真)。器に盛られた果実が、鳥よりも大きく描かれている。
南東にあるニッチのアーチ形天井では、パラダイスを想起させる鳥たちや熟した果物が、開口部より現れます。縁の部分では、地上の繁栄を象徴しているフルーツボウルや果物で満杯のバスケットが描かれ、アカンサスの葉で飾られたコンソールに支えられています。
展示ボードより一部引用/和訳
幾何学模様のモザイク。青、緑、金色の石が使われている。
上写真と同じモザイク。光が当たると細かい石片の反射が美しい。
西のアーチ形天井の、精巧なモザイク装飾は、四弁模様を作っている交差した円で構成されています。これは、グレコ-ローマン・アートの古典的なモチーフであり、小鳥が中に納まった複雑で幾何学的な網目模様で縁どられています。
展示ボードより一部引用/和訳
(網目模様の中には鳥だけでなく、器(うつわ)に盛られた果物も交互に描かれていました)
冒頭写真:ロトンダ内部、南東にあるニッチのアーチ形天井とドーム型天井