以下は、「女ひとり旅日記 リンドスのアクロポリス 第4弾」です。第1弾はこちらです。
アクロポリス頂上からの眺め
崖っぷちの石壁から海を眺める。
最高!!
風がびゅうびゅう吹いてくる。
たまらず、帽子のひもをしめた。
石壁からのり出し、断崖のはるか下を眺める。
ワーオ! すいこまれそう!
場所を変えると、リンドスの白い町並みも見える。
まるで、おもちゃのよう!
石ごろの断崖からは、リンドスのビーチがきれいにカーヴしているのが見え、海の青がきれいにグラデーションしている。
とっても気持ちの良い場所。
ずーっとここに居たいなぁ・・・(笑)
こうして潮風を浴びていると、体のすみずみまで浄化されていくようだ。
ここのアクロポリスの石たちは幸せだなぁ~♪
賽銭(さいせん)箱!?
しばらく景色を楽しんだ後、遺跡見学に戻ると・・・何やら奇妙な形の石の遺物を発見した。
展示ボードによると、「”(一種の)賽銭箱として使われた石の箱で、ときどき神殿の外にも置かれた”」とのこと。(””内、引用しざっくり和訳)
図は、サントリーニ島のエジプトの神々の聖域で見つかった賽銭箱を描いたものだ。リンドスの現存している箱には、フタが見当たらないが、ほぼ同じだったのだろう。
ついに神殿へ
アクロポリスの一番奥の、一番高い場所にアテナ神は祀られている。まさに、ふさわしい場所。
神殿の後ろ側から。
神殿の正面入り口の日影でくつろぐにゃんこ。
にゃんこに癒されるも、神殿を真正面から撮るのを忘れてしまった(笑)
アクロポリス修復までの道のり
展示ボードによると、アクロポリス修復までの道のりは、決して平たんではなかったようだ。
写真上:コンクリートの使用に因る、復元された柱の損傷
写真下:新たに修復作業を余儀なくされる遺跡の建造物(2000年)展示ボードより 引用/和訳
写真上下:近年の修復作業の様子 展示ボードより 一部引用/和訳
リンドスのアクロポリスの修復(1985-2008年)
イタリアの修復作業が・・・完了するも、古代の建造物にとってそれが致命的であることがすぐに明らかになりました。 使用された新しい建築材料の質の悪さ、建築部材間の接合部の鉄筋コンクリート、鉄筋の腐食および、古代の建築部材の(別の建造物への)誤った配置・・・それらは、根本的でより深刻な問題の一部であり、早急な対応が要求されました。
文化省は、1985年に建造物の体系的な調査と修復を開始しました。それは、欧州連合の共同出資プログラムのプロジェクトを含んでおり、それには・・・ヘレニズム時代のストアとアテナ神殿の修復作業が含まれていました。遺跡での大きな決裂を回避し、イタリアの介入を維持するため、・・・建造物をパーツに解体する方法が適用されました。
・・・
柱を解体した後、古代の建築部材は汚れを落とされ保護されました。それらは元の位置で再利用できるものと思われていましたが、残念ながら、・・・状態は・・・推定されたものよりもはるかに悪いことが判明しました。
・・・
展示ボードより 一部引用し、和訳
新しい石がやけに多く使われていると思ったが、こういう経緯があったのか・・・と納得。
最初の階段の、両脇にあるヴォルトの中にあったのが、傷んで利用できなかった柱のパーツ群なのかもしれない。
それにしても・・・大変な苦労があったんだなぁ・・・
わたしが今日、当たり前のように遺跡見学ができるのは、気の遠くなるような歳月を伴う、忍耐、根気、努力、そして情熱とたくさんの人々の協力が積み重ねられてきた結果なんだなぁ、と改めてしみじみ思った。
リンドス観光の詳細はこちらです。