メテオラ2度目の朝
メテオラは今日も晴れ☀!
今日はここ、カランバカからペロポネソス半島のパトラまで、一気にバスで南下する予定。6時間の長旅だ。出発は午後2時なので、午前中はカランバカの町をゆっくり散策してみようと思う。
朝食の席に着くと…
むむ!
昨日よりテーブルの上が華やかになっていた。
なんと、昨日はなかったサクランボが、今日は朝食に追加されている。甘みが強く美味しいアメリカンチェリーのようであった。(ごちそうさまでした!)
青空市場
さて、朝食後、町内を散策しようとホテルから数十メートル歩いたところで、いきなり青空市にぶつかった。昨日は何もなかった細い道が、即席の屋台がズラリと並び、たくさんの人々が行きかう、活気あるマーケットに変身していた。
色とりどりの野菜や果物が積まれ、見ているだけでも心が浮き立ってくる。わたしは、美しく並べられた野菜たちを写真に収め、人々がガヤガヤとやり取りする雰囲気を楽しんだ。通りでは、ニンニク売りのおじさんが、首飾り状にしたニンニクを首にぶら下げ、声を張り上げている。わたしは、ここで…
そうだ!オレンジを買おう!
と、思い立った。ギリシャで食べたオレンジが美味しかったのは、経験済みだった。
オレンジを3つ購入。(購入数が少なかったのか)売り主はちょっと戸惑った様子だったが、0.8ユーロで売ってくれたのだった。ここ、カランバカにしばらく滞在するならば、もっと買ってもよかったが、移動&移動の旅では、3つぐらいが妥当ではないだろうか?
この朝市では、実は、アメリカンチェリーも見かけていた。そう、ホテルの朝食に並んでいたあのチェリーだ。ホテルのオーナーがこの青空市で購入し、さっそく食卓に出してくれたのだろう。
思わぬ「ラッキー!」な出来事であった(笑)。
カフェでまったり
さて、出発までには、まだまだ時間が余っていた。そこで、どこかカフェに入ってのんびりしようと思う。なんとなく、足は(タウンホール広場とは逆方向の)昨夜寄ったレストランがある広場へ向かっていた。
広場に着くと、どのカフェにするか迷ったが、歩道まで日よけが張り出した、屋外のテーブル席に収まることができた。大変しゃれた店で、客も多く、みんな、コーヒー一杯で、長話を楽しんでいるようで、わたしも心置きなく、ゆっくりできそうだった。
さっそく、フラッペを注文する。
この、きめ細かい泡が特徴の、冷たい飲み物は、ギリシャ横断の旅を続けるわたしにとって、いまや、なくてはならないものになっていた。
あー、今日も日差しが強いな…
そう思いながら、目線を上に向けると、日よけ屋根の正面にそびえ立つ奇岩の上に、なんと、豆粒ほどの修道院が見えたのである。
あぁ…!
あれは、最後に見学した、いやしの修道院、アギオス・ステファノス修道院であろう。昨日、あの修道院の庭から、カランバカの町を見下ろしたのだった。修道院の庭からは、このような広場がどこにあるのかなど、さっぱりわからなかったが、こうして広場から、修道院が見えることに感動した。
しかしながら、修道院が豆粒ほどの大きさにしか見えないことに、近そうに思えて、実はとても遠い場所だったのに驚いた。
こんな風に、とりとめのない思いは浮かんでは消え、浮かんでは消え、この日の午前中、わたしは、日陰の椅子にもたれ、冷たいフラッペを味わいながら、優雅な休息を楽しんだのだった。
冒頭写真:カランバカの青空市