ひとり旅日記 ギリシャ

女ひとり旅日記 コリントス遺跡 西の商店群など ギリシャ旅180

西の商店群

さて、神殿Eから歩を進めると、見えてきたのはアーチ型の入口のある建物(後ろにはアクロ・コリントス山がそびえ、ここでも美しい写真が撮れる)。

コリントス遺跡

 

この石の建物は、フォロロマーノの西側に位置することから「西の商店群」と呼ばれている。また、隣接する神殿Eの聖域を囲む東側の壁も兼ねていたらしい。

コリントス遺跡

 

(上写真の拡大↓)ちょうど商店群の向こう側(西側)に、神殿Eの短い柱が3つ見えていた。

コリントス遺跡

 

(自分なりにネットで調べたところ)西の商店群は、神殿Eの境内への入口である幅の広い階段の両側に6店舗ずつ横並びに並んでいたそうだ。そして、店舗の両端には四角い塔が建っていたそうである。建立は、西暦1世紀、アーチ型の天井だったそうだ。

下の図は、遺跡の地図に加筆したもの。店舗の前には、列柱が並んでいたのがわかる。

コリントス 西の商店群

 

こうして見てみると、神殿Eの入口は大きくて立派だったことがわかる。商店が軒を連ねていたのも、神殿E前の道路は人通りが多く繁盛していたことの証かもしれない。とにかく、今の遺跡の状態からは想像できない神殿E聖域の規模の大きさから、重要な神殿だったことは間違いなさそうだ。

それでは、商店群を見てみよう。

コリントス遺跡

 

美しいアーチ。

コリントス遺跡

 

中はこんな感じ。遺物が納まっている。

コリントス遺跡

 

アーチを描く天井。

コリントス遺跡

 

かつて店舗前に並んでいた列柱の柱頭が置かれている。

コリントス遺跡

 

こちらの店舗にも遺物が保存されている。

コリントス遺跡

 

こちらは小さな窓があるだけの店舗。

コリントス遺跡

 

チケット窓口的な…?(笑)

コリントス遺跡

 

上部には、模様が刻まれた美しい石がはめ込まれている。ひょっとしたら、周辺から拾われ再利用された石かもしれない(4世紀中ごろ起きた火災から、西の商店群は再建されたそうである)。

コリントス遺跡

 

アーチを描く天井。

コリントス遺跡

 

商店群の端っこ。これ以上はロープがあって進めない。ここに塔があったのだろうか?

コリントス遺跡

 

西の商店群付近の柱頭

黒っぽいのは、火災のせいだろうか?

コリントス遺跡

 

鳥が刻まれている。

コリントス遺跡

 

十字架?

コリントス遺跡

 

天使…?!

コリントス遺跡

 

フォロロマーノ周辺

西の商店群手前の石の遺物。フォロロマーノ西側に建っていた神殿のものだろうか…?

コリントス遺跡

 

これは何だろう? 水に関係あるのだろうか?

コリントス遺跡

 

こちらも…? 溝が石で蓋(ふた)をされているように見える。

コリントス遺跡

 

サークル状の石。こういったものは、今までも複数の遺跡で見かけてきたが、何に使われていたのか、気になるところ。

コリントス遺跡

 

遺跡の文字シリーズ

何とか読み取れた字「SACERDOS」。後日、何気なくネット検索してみると…ラテン語で「司祭」「聖職者」と出てきて驚いた。偶然だろうか?

コリントス遺跡

 

コリントス遺跡

 

コリントス遺跡

 

美しい建築物の断片。両端前に置かれた柱頭の彫刻も繊細で華やか。

コリントス遺跡

 

コリントス遺跡

 

こちらもネット検索した結果…おそらく最初の文字は「IMP CAESAR」と推測でき、IMPはラテン語のImperatorの略語、ローマ皇帝が用いた称号だそうである。

コリントス遺跡

 

CAESARも(ジュリアス・シーザーを思い出し、思わずドキッとしたが)皇帝たちに代々引き継がれた皇帝の称号とのこと。「DIVI」はラテン語で「神の」「神聖なる」という意味らしい。

つづく

冒頭写真:西の商店群とアクロ・コリントス山。

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