石像
廊下の展示を見た後は、いよいよ室内へ。
下写真↓ 左側の皇帝像:衣に色が残っている。劇場から出土、西暦10~35年。
コリントス 考古学博物館
若者の頭部像、劇場より出土、紀元前5世紀の彫刻の複製品で2世紀のもの。
コリントス 考古学博物館
ディオニュソス神の大理石像、神殿E(オクタヴィア神殿)から出土、2世紀
コリントス 考古学博物館
可憐な美しさに、ハッと息が止まってしまった石像。
コリントス 考古学博物館
アマゾン族の女性、もしくはアルテミス神の彫像。劇場から出土、2世紀頃。
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足元は、編み上げのブーツ!
コリントス 考古学博物館
そして、奥に見えてきたのは…
腕を組んで仁王立ちしている、二人の青年像。まるで番人のように、訪問者、一人一人に目を光らせているよう。
コリントス 考古学博物館
上から見下ろされ、威圧的ではあったものの、よく見れば、凛とした美しさと気品漂う青年像。
コリントス 考古学博物館
一体、彼らは何者なのか…?
コリントス 考古学博物館
もう一人の青年像。こちらは足の先まで、ほぼ完璧な形で保存されている。
コリントス 考古学博物館
足元はこんな感じ。紐靴を履いている。
コリントス 考古学博物館
後ろの柱頭も美しい。
コリントス 考古学博物館
こんなにも容姿端麗で堂々とした二人であったが、これらの像は、北バシリカの「捕虜のファサード」に柱として使われた、フリギア人捕虜の巨大像なのだそうである。2世紀後半のもの。
コリントス 考古学博物館
※フリギアとは、古代アナトリア(現在のトルコ)中西部にあった王国
モザイク
次は、モザイクを見てみよう。
牧歌的な風景が描かれたローマ時代の邸宅のモザイク床、西暦150年~200年頃、コリントス
コリントス 考古学博物館
(上写真の拡大↓) 牛飼いが吹いているのは、今のフルートの原型かもしれない。
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牛飼いの顔のアップ
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(上写真の拡大↓) 牛は三頭それぞれ違う色で描かれている。彼らをスモーキーな色に抑えることで、やや濃い色で描かれた、手前にいる牛飼いの姿が際立ち、牛との距離感がうまく引き出されている。
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牛の顔のアップ
コリントス 考古学博物館
モザイク画の縁の部分のアップ
コリントス 考古学博物館
こちらは、ヤギが描かれたモザイク床、西暦175年~225年頃のもの。残念ながら、展示は右半分のみ。
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(上写真の拡大↓) 木陰でくつろぐヤギ。
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ヤギの顔のアップ(ピントが合わず…涙💧)
コリントス 考古学博物館
こちらも、ローマ時代の邸宅のモザイク床。四隅に描かれているのは、ツタが絡まったカンタロス(器)。中央にはツタと果物を髪に絡ませたディオニュソスの顔が描かれている。西暦150年~300年頃のもの。
コリントス 考古学博物館
(上写真の拡大↓) 美しいが、目がチカチカしてくるデザイン。
コリントス 考古学博物館
ディオニュソス神の顔のアップ
コリントス 考古学博物館
(上写真の拡大↓) カンタロスとは、主にワインを飲むために使用された、2つの大きな把手(とって)のある高脚杯の器だそうだ。
コリントス 考古学博物館
こちらは、コリントス近郊で発見されたモザイク床。ローマ時代の豪邸のダイニングルームを飾っていたとのこと。2世紀または3世紀初頭のもの。
コリントス 考古学博物館
展示ボードを見てみよう。
ここに展示されているのは、古代コリントスのフォロロマーノから西に約700メートルのAnaploga(アナプロガ?)地区(現在のアギイ・アナルギロイ村)で発見されたモザイクです。
ローマ時代の豪邸のダイニングルームを飾っていました。2世紀または3世紀初頭に敷設(ふせつ)されたもので、元来の大きさは、約5m × 9mです。
コリントス 考古学博物館
中央に描かれた鳥と果物の3つのパネルは、立体感のある緻密な蛇行模様で縁取られています。その周りには、ケンタウロス、花、走る野生動物が繰り返し描かれた、連続した唐草模様の帯が描かれています。連結した円模様のある外側の縁取りは、9脚の宴会用の長椅子の位置を示していたと考えられています。
ガラスが多用されており、注目に値するモザイクです。1962年に、アメリカ古典学研究所によって発掘されたモザイク床は、…ギリシャ文化財保護当局の技術者によって修復されました。
コリントス考古学博物館 展示ボードより (一部引用し、ざっくり和訳)
(上写真の拡大↓) 鳥と果物が描かれているパネル。縁の模様が美しい。
コリントス 考古学博物館
(上写真の拡大↓) ケンタウロスの狩りの様子。唐草と絡み合い、なんとも優雅に描かれている。
コリントス 考古学博物館
連結した円模様のアップ
コリントス 考古学博物館
中央の絵の縁のアップ 色褪せることのない鮮やかさ。
コリントス 考古学博物館
唐草の花の部分のアップ
コリントス 考古学博物館
その他(コリント式陶器)
さまざまな陶器の展示の中から、ほんの一部を写真に撮りました。
コリントス 考古学博物館
コリントス 考古学博物館
こちらの美しい壺は、動物が描かれたオイノコエ、紀元前600年頃のもの
コリントス 考古学博物館
※オイノコエとは、クラテル(大きな酒樽)から杯(さかずき)にワインを注ぐために使われた器
こちらは、香油などを入れていた小さな壺、アリュバロス。かわいらしい絵柄。
コリントス 考古学博物館
博物館の見学を終了して
この博物館も、数多くの出土品が展示され、丁寧に見ていくとかなりの時間がかかるはずであったが、実を言うと、体調がすぐれず、あまり見学に集中できなかったことを正直に告白したいと思う。
どの展示品も貴重なものばかりであったし、展示ボードなどで歴史的背景や詳細をもう少し踏み込んで、このブログでお伝えできれば良かったが、力及ばず…💦。
また、一部(おそらく、アスクレピオスの展示室と思われる)コーナーが閉鎖されていたこともあり、癒された体の部位をかたどった奉献物(ex-voto)の見学ができなかったのも残念であった。
しかしながら、すばらしい出土品の数々に触れ、感動したことは言うまでもなく、必見の博物館であることは間違いない。
つづく
冒頭写真:北バシリカの「捕虜のファサード」の柱、コリントス考古学博物館
