マケドニア・バスターミナルへ
無事、テサロニキの郷土菓子パン「ツレキ」を入手したわたしは、エグナティア通りのホテル:エル・グレコに戻り、荷物をピックアップすると、そのまま、タクシー乗り場へ向かった。時刻は16:00を少しまわったところ。
ホッ!(予定通り)
17:00発のバスには、余裕で間に合う。
いざ、テサロニキを離れると思うと、やはり寂しさがこみ上げてきた。テサロニキの良さがわかりかけてきて、やっとこれから…という時だった。市場を見てみたかったし、アレキサンダー大王のいる海辺もゆっくり歩いてみたかった。それに「ツレキ」のお菓子屋さんも、もっとじっくり見たかった~!(笑)。
後ろ髪を引かれながらも、タクシー乗り場に到着。運転手さんは女性だった。実は、マケドニア・バスターミナルへ行くのは、2度目である。ヴェルギナの日帰り旅行の際にも、利用したからである。途中、寂しい道へとタクシーは入って行くが、それはバスターミナルが街の郊外にあるためである。
メテオラへGO!
メテオラへは、トリカラを経由し、カランバカ(終点)で降りる。21:00着の予定。まずは、窓口でカランバカ行きのチケットを買い、バス乗り場(経由地である「トリカラ」と書かれた案内ボードの下)でスタンバイ。
チケットには、出発時間(time)/バス乗り場(platform)の番号/座席(seat)番号などがギリシャ語/英語で表記されている。乗り場に関しては、チケット購入時、窓口係員より説明もあるので、迷うことはないだろう。
バスが入ってくると、バスの前に係員が立ち、乗客の差し出すチケットをもいでゆく。チケットをもがれたら、今度はバスの荷物室に大きな荷物を預け、身軽になってバスの座席に落ち着くことができる。
ホッ!
ひとまずの安心と、興奮が入り混じる瞬間。
さあ、テサロニキを出発! そして…
いざ、メテオラへ!(笑)
ペパーミント色の…
しばらくは、バスに身を任せ、リラックスできる~♪と思った矢先…
ハッ!
突如、ぼんやりしていたわたしの目に、鮮やかなペパーミント色が飛び込んできた。
ん、もしや?!
わー! この人も…、あの人も…?!
わたしは、気づいてしまった。なんと、あの、「ツレキ」のお菓子屋さんのペパーミント色の箱を持った人たちが、バスのあちこちに座っていたのである(笑)!! もちろん、わたしも貴重品とともに、ツレキの箱を大事にバスの中に持ち込んでいたので、その中の一人になっていたのだが…。
あー、やはり、あのお菓子屋さんはテサロニキで有名なのだ…
ギリシャ人たちがおみやげに買っていくのだから、間違いない!!
わたしは、手元のペパーミント色の箱を見つめながら、内心ホクホクが止まらなかった。
車窓の風景
経由地のトリカラまで約3時間かかるのであるが、その、トリカラに着くまでにも、メテオラに負けない美しい山々の風景を見かけた。
何層にも重なってそびえる山々。
丘の頂上に、とつぜん現れた城壁。
慌ててシャッターを切ると、あっという間に、後方へ消え去っていった。
再び、山の風景
ダイナミックな山の斜面。
まだまだメテオラは先。トリカラにさえ着いてないが、山の景色を堪能できる。
町中にさしかかり、りっぱな教会を発見!
なだらかな山が広がってきた。
そして…バスはトリカラへ到着!
冒頭写真:バスの車窓から