◆館内の展示ボードと写真を中心に、膨大な展示の中から、個人的に惹かれたものを紹介します。一部の写真にガラスの反射で見えにくい部分があります。ご容赦くださいませ。
紀元前7世紀のお墓
展示ボードより引用します。
この紀元前7世紀のお墓には、若い女性が(当時)貴重であった銅の装身具と一緒に埋葬されていました。装身具のほとんどは、いくつかの壺と一緒に隅に、積み重ねられていました。
2つの、幾重にも重なるらせん状のブレスレットが際立っています。
細いらせん状のチューブは、彼女の髪に掛けられ、おそらく糸で革のヘッドバンドに留められていたのでしょう。テサロニキ考古学博物館
彼女は首と胸に4つの首飾り(チョーカー)とビーズのネックレスを着けていました。 彼女の服はピンと2つの留め金で固定され、円盤状の装飾品で飾られていました。
展示ボードより一部引用/和訳
死者は仰向けか、または胎児のポーズで床に安置されます。
通常、頭または足元に酒宴の際の酒器と、男性ならば鉄のナイフ、女性ならば装身具が副葬されます。
展示ボードより一部引用/和訳
ギリシャのアルファベット
展示ボードより引用します。
ギリシャ人は、地中海の東海岸に住むフェニキア人からアルファベットを借りました。
フェニキアのアルファベットがギリシャ語に適応したのは、おそらく紀元前800年頃のことで、後から追加された母音やその他の要素:子音”Φ”、”Χ”、”Ψ”などを含みました。ギリシャのアルファベットは最初の音標文字でもありました。(読み手がその意味を理解したかどうかは関係なく、それは実際の言語音を表しました)
展示ボードより一部引用/和訳
ピリッポイ(フィリピ)の時計
ピリッポイの時計(レプリカ)
下記の計測に使用された器具です。
・時間
・緯度
・太陽または星の、高さと方位角(*)ピリッポイ
西暦250〜350年作成:D.Kriaris
(*)地平線に沿った角距離展示ボードより一部引用/和訳
持ち運びに便利な大きさで、携帯用の測定器と思われる。実際にどう使うのか、わかりやすい解説があれば、さらに面白いだろう。
ピリッポイ(フィリピ)とは、東マケドニアにあったフィリッポス2世(アレキサンダー大王の父)が創建した古代都市。(ウィキペディアよりざっくり要約)
カヴァラ近郊にその遺跡がある。
ちなみに…
余談になるが、カヴァラは、パンが美味しい町らしい。紀行文「遠い太鼓」で、そう述べているのは村上春樹氏。町を気に入って4日間滞在したそうである。
アイガイ(ヴェルギナ)遺跡の写真
古代マケドニア王国の最初の首都となったアイガイ(ヴェルギナ)。
前日のヴェルギナ日帰り旅は、考古学博物館(フィリッポス2世の墳墓)を見学するだけにとどまったが、グーグルマップで見てみると、遺跡は博物館から歩いて行ける距離にあるようだ。
しかしながら、ガイドブックに案内が載っていない時点で、この遺跡見学を希望する場合は、観光案内所などで、遺跡が一般公開されているか否か、事前に確認することが不可欠と思われる。
冒頭写真:館内 展示ボードの写真(釣りをする古代人)