かぜ薬

コリントス遺跡からホテルへ帰ると、フロントは夜番に変わっていた。ナフプリオン最終日から、体調があまり思わしくなく、日本から持参したかぜ薬はすべて服用してしまっていた。

薬を買わなくちゃ!

フロントのお兄さんはヒマを持て余している様子…そこで、わたしは「暗記したギリシャ単語を使うチャンスだ!」とばかり、二言三言、彼に話しかけてみた。

風邪をひいてしまったことを伝えると、さっそくお兄さんから発音の訂正がはいった(笑)!

図書館で借りたギリシャ語の本には「風邪=クリオロイマ」と書いてあったので、そのまま暗記して発音していたのだが、やり取りをするうちに「クリオロギマ(風邪)」が正しいことがわかった。彼は親切にも、何度か発音を繰り返し教えてくれた。そして…

「ほら! ボクも、風邪ひいてるんだ」と、薬を見せてくれた。「○ユーロだから安いよ」と彼は言うと、何やらメモ紙にペンを走らせ「これを薬局で見せるといいよ」と、紙片を渡してくれた。

薬局で

わたしは、彼にお礼を言うと、適当に街中を歩き出した。すぐに薬局は見つかったが、思わず「クリオロイマ」と言ってしまい、ハッ!とした。しかしながら、なぜか言葉は通じ、スムーズに会話は進んでいった。

店員さんは若い女性で、薬の他、化粧品などがガラス越しに美しく並んでいる様子が外からでもわかる、明るい雰囲気のお店だった。彼女によると、ノドと鼻の両方に効く薬はないとのこと。トローチのようなノドの薬と、鼻の薬を各々買った。彼女は、ノドの薬を指さし「これ、すごくいいよ!」と言った。

まあ、話も通じたし、ホテルのフロントの人が書いてくれたメモも見せたし、薬も買えたし…ホッとして、彼女にお礼を言おうと振り返ると「ねえ、旅行してるの?」「仕事は何してるの?」と、フレンドリーな彼女の顔があった。

ペガサスの公園

薬局を出ると、足は自然とペガサスの公園へ向かっていた。

海辺でのんびりしたい。

コリントス

 

たくさんの小船が見えた。

コリントス

 

上の写真をつなげてみました。

コリントス

 

奇妙なものを発見。近くのおじさまに尋ねたところ、駐車場の区画ナンバーとのこと。わたしは、子供の頃に遊んだ「ケンケンパー(?)」を思い出してしまった(笑)。

コリントス

 

こちらは、公園内にあったモザイク画。

コリントス ペガサスの公園

 

上写真(↑)大きなもので、写真に撮ろうとすると、どうしても斜めになってしまう。強烈な太陽に毎日照らされているからか、色があせてしまっている。上方には、空を駆けるペガサス、チャリオットなどが描かれているようだ。

そして、公園の主役。

コリントス ペガサスの公園

 

上写真(↑)夕暮れの空をバックに、今、まさに飛び立とうとするペガサス。

公園では、まったりと時を過ごすことができ、良い気分転換になった。昼間の遺跡見学の溶けてしまうような熱波は和らぎ、潮風に身を委ね、明日には薬が効いているといいな、なんて思った。

つづく

冒頭写真:ペガサスの公園から見た海辺