番外編のコーナーです。ここでは、わたくしニアが、みなさんと「ぜひ、シェアしたい!」と思ったことを自由に書かせて頂きます。
よろしくお願いします!
自分の足で歩くVR、初体験!
インスタグラムやユーチューブの宣伝を見て以来、ずっと気になっていたアトラクション、”古代エジプトを旅できるVR体験「Horizon of Khufu(クフの地平線)」” に行ってきました!!
忘れぬうちに感想など、わたくしニアの視点でお伝えしたいと思います。
※VRとは、バーチャル・リアリティ(仮想現実)のことです。VRゴーグルを装着しますと、視覚と聴覚を通じて、デジタル空間の世界を現実のように感じることができます。
体験前に心配だったこと(実際、体験して○○でした)
「行ってみよう!」と決める前に、気になっていた(心配だった)ことがいくつかありました。
1. VRのゴーグルを装着したまま、会場の中を「安全に」歩けるのか?
➡ 大丈夫でした。
行く前は、他のお客さんにぶつかったり、柱や壁にぶつかったり、また、転んだり、つまづいたりはしないのか、など心配でしたが、事前に15分ほど説明があり、バーチャル映像の視聴領域内で、ある程度接近すると、他のお客さんは白い人型の影で見えますし、壁や柱は赤い格子状となって見えますので、避けることができます。
また、バーチャル映像内に矢印が出てきたり、移動する場所が青枠で示されたり、案内役のガイドのキャラクター(モナ)やバステト神(古代エジプトの猫の女神)の誘導に従って歩くようになります。短い距離をゆっくり歩くだけです。
受付で靴のことをきかれます。ヒールの高い靴など、いくつかNGがありますので、公式サイトで確認が必要です(スニーカーが推奨されていますが、ローファーで問題ありませんでした)。
※安全に楽しむためにも、参加者みんなで、お互いにルールを守ることが大事ですね。
2. メガネをしていてもゴーグル装着は可能か?
➡ 問題ありませんでした。
ただし、メガネの形状や大きさによっては、ゴーグルの装着ができない場合もあるそうです(一般的な普通のメガネなら、ほぼ大丈夫かと思います)。
3. 高所恐怖症でも大丈夫か?
➡ 人によると思いますが…わたくしニアは、何とか踏みこたえました(笑)!!!
後ほど感想で述べますが、最初の方で、地上からピラミッドの入口の穴まで浮上するだけで、すでに怖かったです。ただの映像なのに脳が騙されて、クラクラしてしまいました。でも、それはほんの序章に過ぎませんでした…(涙💧)。心配な方は、一緒に行った人につかまったり、手をつないだりして下さいね。
※公式サイトの「ご利用いただけない方」の中に「高所・閉所恐怖症の症状が強い方」とありました。仮想世界とはゆえ、現実の世界と変わらない怖さはありましたが「ここは、ただの床」「落ち着いて」と自分に言い聞かせ、少しずつ慣らしていきました。
体験したこと&感想
ロッカーに荷物を預けてから入場します。両手は何も持たないのがベストです。係のお兄さまから説明を受けた後、ゴーグルを装着。そして、VRの映像を見ながら、さらに細かい説明を聞いた上でスタート!!
最初はおっかなびっくりで、歩くのもおぼつかなかったですが、足跡のマークや矢印、青枠が出てきて「あー、そっちに進めということか…なるほど、なるほど」という感じでした。
すぐにガイド役のモナ(女性)が出てきて、いろいろ明るく話しかけてくれるのですが、周りの景色や風景が物珍しく、あまり話に集中できぬままピラミッド入口の穴へ浮上。あまり広くない石のブロックがそのまま浮上し、だんだんと遠ざかっていく地上のリアルさに、クラクラして体が揺れてしまいました。ゆーっくり上がっていくのですが、自分が乗っている石のブロックが左右に揺れ始めた感覚がして来て「これは映像、落ち着いて」と自分に言い聞かせました。脳が錯覚して、足元が揺れ動いているように感じるなんて、本当に信じられませんが、心臓がバクバクしてきて、とにかく怖かったです。
しかしながら!!
ピラミッドの中を覗けたのは、本当に貴重な体験となりました。「映像が体験になる」なんて!! 本当にすごいことです。旅系ユーチューブのピラミッド内の映像を見ては、急な階段や暑さ、腰をかがめながらの歩行など、自分には無理かも…と思っていましたが、臨場感あふれるバーチャルで、夜貸切のピラミッド内をラクラク見学できる日が来るなんて!!
バーチャル内で階段(大回廊)を登る場面はありませんが、大きくて長くて急な階段の迫力は伝わってきました。下からと上からと、そして空中に浮かびながら、階段の周りの石を全部取っ払った状態で、階段の全体の姿を見ることができ、本当に感動しました。古代の出雲大社との奇妙な一致を思い出し、さらに感激。リアルを超えた、迫力ある映像でした。
途中で、ガイド役がモナからバステト神に変わった辺りから、空中浮遊や太陽の船への乗船、過去へタイムスリップなどの異次元的体験が続きます。360度、完璧に映像が作り込まれていますから、製作は本当に大変だったにちがいありません。
ピラミッドの上からの景色も圧巻でした。今はピラミッドをよじ登ることは禁止されていますから、こういった形で体験するしかありません。ピラミッドの頂上が落書きだらけなのも驚きました! ピラミッドの上まで上昇する際、三半規管が悲鳴をあげていましたが、無視(笑)!! それを上回るすばらしい体験でした。
過去のタイムスリップ体験では、ミイラ作りの場面やお葬式の場面などがあり、細かい部分まで考古学的見地とのすり合わせなど、大変だっただろうな、と思うと同時に、これを臨場感あふれるバーチャルで、自分もまるでその中にいるように体験できていることに感動しました。
怖かったですが、あっという間の45分。「旅は終わりに近づきました」と、バステト神やモナさんに言われても、もっと見たい!! もっと旅したい!! 帰りたくない!! なーんて、子供のようにだだをこねる自分がいました。
そして終了した瞬間、係のお兄さまが声をかけてくれ、ゴーグルを外してくださった…。我に返ると、わたしは会場のゴール(ゴーグルの返却口)にピタッと寸分違わず立っていたのでした(バーチャル映像の誘導の完璧さに驚きました)!!
出口を出てから
バステト神と記念撮影できます(受付で事前に撮影スポットを確認していたので、スマホを持っていました。VR体験中は、スマホは機内モードにするか、電源を切っておく必要があるそうです)。
古代エジプトへの旅
アップ写真
古代エジプトへの旅
さらにお土産コーナーや書籍コーナー、映像コーナー(製作者のインタビューなどが見れます)、パネル資料、来場者の感想ノートのコーナーがあります。
パネル資料には、エジプト考古学者:吉村作治氏(VRの日本語訳の監修をされたそうです)、ハーバード大学エジプト学教授:ピーター・デア・マヌエリアン氏(VRの建築物映像の正確さをチェックされたそうです)からのメッセージが展示されていたほか、VR映像に関連するちょっとした資料が紹介されていました。
いくつか見てみましょう。
アケト・クフ 「クフの地平線」という意味で、古代エジプト人がギザの大ピラミッドにつけた名称とのこと。
VRの葬儀の場面で王族たちが身に着けていた衣服や宝飾は、クフ王の母:ヘテプヘレス王妃の墓でみつかった物品で復元されたものとのこと。
寺院の供物は、ギザの墓で見つかったレリーフに描かれている料理を再現したとのこと。
ガイド役モナ 「MONA」はエジプト神「AMON」の表記を組み替えたもの。
アンク・ハフとヘミウヌのキャラクター それぞれの墓で見つかった胸像を基に作ったもの。
パネル資料より抜粋し、要約。
最後に、来場者の感想ノートに感想を書き、ヒエログリフのスタンプで自分の名前をサインして終了!!
日常を忘れ、異世界へ飛び、楽しくも非常に濃い時間を過ごすことができました。本当に幸せなことであり、心が豊かになりました。
願わくば、エジプト編の第二弾、第三弾…(古代ギリシャ編も大歓迎です!)、お待ちしております(笑)!